現在、自宅で小さなドッグフードの店を営業中の我が家
「ドッグフードを変えても食べてくれない」
「食が細くなってきたけど、食いつきのいいフードありますか」
「結石予防したいのに、水を飲んでくれない」
など、飼い主さんのお悩みを聞くことは多いものです。
こんな時には「手作りごはん」にチャレンジしてもらうこともあります。
でも、獣医さんやペットショップでは手作りはダメと言われてしまうことも多いんですよね。
手作りとドッグフード、どちらが犬にとっては幸せな食事なのでしょうか?
手作りごはんとドッグフード。栄養バランスはどっちがいいの?
獣医さんやドッグフードを販売店では、
手作りごはんでは犬に必要な栄養が摂れない、健康管理がしにくいなどの理由でドッグフードのみを与えてくださいと言われるものです。
その反対に、手作りごはん派の方からすれば、ドッグフードの素材そのものに疑問があり、食材がわかっているもので作れる食事こそ安全と考える方もいます。
では、どちらが正しいのでしょうか?
答えは、どちらも正解ですし、正解でもありません。
私もドッグフードを販売している側の人間ですが、どんなに高品質なドッグフードを食べさせていても、100%完璧なフードというものはありません。
犬に必要なタンパク質を手作りごはんで摂ろうとすれば、かなり毎日考えないといけません。
手作りごはんだけで愛犬の体調を管理しようとすれば、それなりに工夫も必要になってきます。
そのため、栄養バランスだけを考えれば、ドッグフードだけを食べさせているほうが健康管理もしやすいのです。
*コスト重視のドッグフードの場合は動物性たんぱく質などに疑問があるため、栄養バランスの面でも、このようなドッグフードは販売者としても飼い主としてもおすすめはしません。
食事の内容によって犬の寿命に影響は出るのでしょうか?
昔、実家で飼っていた犬達は中型犬~大型犬サイズの犬ばかりでした。
私が結婚する前に祖母が飼っていた犬だけは、ドッグフードを食べさせていましたが、それ以前に飼っていた犬達はドッグフード食べた事はありません。
子供の頃一緒に暮らした犬達の平均寿命は7~10歳、ドッグフードを食べていた祖母の犬は12歳まで生きました。
犬にも寿命の個体差はありますが、
- ドッグフードの販売拡大
- 予防医療が進んだ。
- 外飼いから室内飼いになった
などによって、この20数年で犬の寿命は大きく伸びています。
ドッグフードがなかった時代の犬のごはんは「家族の残りもの」が一番多く、栄養不足もあったのは確かでしょう。
そんな犬達の食生活を変えたのが総合栄養食のドッグフードです。
ドッグフードが犬の一般的な食事になったことで、犬が長生きになってきたのなら、やはりドッグフードが一番いい食事だと考えます。
でも、実はこれも正解ではないのです。
手作りの食事とドッグフード、犬の健康のためには結局どっちがいいの?
手作りでも長生きするワンちゃんもいます。
ドッグフードだけ食べさせても短命のワンちゃんもいます。
手作り・ドッグフードともに、結局は犬にとって必要な栄養をしっかり摂ることができているかどうかが問題なのです。
ただ、家族がちゃんと手作りごはんを作ることができるのなら、私は手作りごはんをすすめます。
手作りであれば、素材もしっかりわかりますし、犬のアレルギーや体調に合わせて食材を組み合わせることも可能です。
*我が家はミックス犬の大吉が1歳半まで食物アレルギーを回避させるために手作りで食べさせていました。
ワンちゃんの食事相談の内容によっては、
完全手作り・徐々にドッグフードと混合をしていくなどの説明もさせていただいています。
どちらがいいのではなく、
どちらが愛犬の体調に合うのか?
どちらなら続けることができるのか?
この2点をしっかり考えて決めないといけません。
手作りごはんのデメリット
食べることに我がままになってしまいやすいタイプのトイプードルの場合ですと、手作りの味を知った後にドライフードを食べてくれない問題もあります。
ドライフードを完全に拒否してしまった場合、災害時に犬の食事に困ってしまう可能性がでます。
また、飼い主の体調や都合によっては、食事の準備が出来ないこともあるかもしれません。
手作りごはんも素材にこだわれば、どんなに小さなトイプードルでも食費が増えてしまうものです。
これらの問題もしっかり考え、続けられるようなら手作りごはんは犬にとっても最高に嬉しい時間になるでしょう。
手作りごはん・ドッグフード2つのいいとこどりでOK!
我が家では、ミックス犬大吉の食物アレルギーもあり、犬達にはドッグフード以外にもいろいろと食べさせています。
- ドッグフードは3~5種類をローテーション
- 完全手作りゴハン
- ドッグフードにスープやお肉、野菜などをトッピング
その日その日によって食事の内容を変えています。
レッドトイプーの風花は膀胱炎や結石を繰り返す時には、肉や魚、野菜のスープをかけてあげたりもしました。
家でバーベキューをする日は、犬が食べてもOKな食材で完全手作りごはんを楽しみます。
酵素不足を補うために定期的に生の馬肉のトッピングだってします。
https://toypoodle-life.com/nama-niku/
また、老犬の食欲がなくなれば、カボチャやサツマイモなどの甘みが強い食材に、お肉や潰したドッグフードを混ぜて食べさせもしました。
「手作り」も「ドッグフード」も、どちらにも良い面もあれば不足する面もあります。
それなら両方のいいところだけを上手に組み合わせて、愛犬の食べさせてあげるのが愛犬にとっても家族にとっても、楽しい時間が増えると私は考えています。