たれ耳犬種のトイプードルは、かなりの確率で耳のトラブルになりやすいものです。
キチンとしたお手入れをしないと、すぐに耳の中が臭ってきたり、赤く腫れたりと問題も出やすいですよね。
しかし、血縁関係のあるトイプードルでも、全く問題のない犬もいれば、すぐに耳にトラブルが発生してしまう犬もいるのです。
では、何が原因で耳にトラブルが発生するのか?
普段のお手入れはどうしたらいいか?
我が家のトイプードル達の話を参考にまとめてみました。
耳の中の炎症を繰り返す白トイプードル小雪
白トイプードルの小雪姉さんは、毎年ジメジメの梅雨時に困ったことが起きます。
2歳の時に一度、外耳炎になってから、うっかり耳の手入れやチェックを怠ると、あっという間に耳の入り口周辺が真っ赤になり、べったりと耳垢が付着してしまうのです。
耳の中の病気は繰り返しやすい
中耳炎までにはなりませんが、毎年悩まされる外耳炎
耳の炎症と耳垢は、耳の疾患に一度でもなったトイプードルは繰り返しやすいものです。
垂れ耳の犬種のトイプードルは耳の中が湿っぽくなりやすく、定期的なお手入れは必ず必要です。
それなのに、うっかりと手入れをさぼってしまうのは、飼い主である母ちゃんに問題があるのです。
父犬も母犬も耳のトラブルはまったくありません。
うっかり手入れを忘れてしまう最大の理由は、外耳炎や湿った耳垢の問題があるのは、5匹のトイプードルのうち小雪だけだからです。
他のトイプードル、ミルク・花・風花・空は、お手入れをほとんどしなくても耳のトラブルに悩まされることはありません。
この安心感から、つい小雪の手入れをさぼりがちになってしまうのです。
抱っこした時になんだか耳のあたりから異臭がしたり、ぴょんぴょん跳ねているときに、耳がひっくり返り、耳の中が赤くなっていることに気が付くのです。
外耳炎になりやすいのは親犬の遺伝?
小雪のお父さんのミルクもお母さんの花も、耳の中は乾燥しているタイプです。
母犬が一緒の風花も耳の中は乾燥タイプ
でも、小雪の兄弟犬3匹のうち、2匹が同じ湿っぽい耳のタイプです。
人間の場合は耳垢は遺伝的に両親のどちらかに似ると言われています。
犬の場合も外耳炎になりやすいとか、耳垢のタイプは親からの遺伝の問題も大きいのです。
でも、小雪の両親はどちらも耳の中は乾燥タイプ。
小雪のように両親に耳のトラブルがなくてもトラブルになりやす場合は、親がキャリアである可能性があります。
このような場合は、両親には耳のトラブルはなくても、遺伝した子犬が外耳炎になりやすいタイプになる可能性は高いようです。
小雪の兄弟犬には耳のトラブルが多く、父親が違う風花の兄弟姉妹犬には耳のトラブルがないのは、父犬のミルクの遺伝子の問題かもしれません。
高温多湿の日本、垂れ耳のトイプードルの耳の中は蒸れやすい
高温多湿の気候である日本では、たれ耳の犬種の耳の中は非常に蒸れやすい状態になります。
そのため、空気が乾燥する季節よりも、梅雨から夏にかけて耳のトラブルは発生しやすくなるんですね。
外耳炎までとはいかなくても、耳の内側が赤く腫れてしまうのもこの季節に多くみられるのは、日本の気候が大きく影響しているからでしょう。
耳の中が蒸れにくいようにカットの工夫も必要
何度も外耳炎を繰り返していた小雪は、この季節は耳の下から顎にかけてスッキリと毛をカットしています。
できるだけ耳の中が蒸れないように工夫をしているおかげで、この数年は耳の中が赤くなる回数が減っています。
フワフワモコモコのカットも可愛いのですが、耳のトラブルを回避するためには、少々サッパリとカットしてあげる必要もあるみたいですよ。
イヤークレンザーを使ってのお手入れはも定期的には必要です。
トイプードルの耳掃除といえば、綿棒でくるりと耳垢を取り除くだけにしてしまうだけではいけません。
かといって、綿棒で耳の中をキレイにしようと必死になりすぎるのも、耳の中を傷つけてしまうためNGです。
また、綿棒で耳垢を奥に押し込んでしまう可能性もあります。
正しい方法で定期的にしっかりとお手入れをしておきましょう。
トイプードルの耳掃除に綿棒は使いません
・イヤークレンザー
・コットン
耳垢の掃除用に綿棒を使う方もいますが、犬の耳の中の皮膚は人よりもデリケートです。
この2つを使って、週1~2回のお手入れをしましょう。
犬の正しい耳掃除の仕方
- イヤークレンザーを耳の中に10滴~15滴ほどたっぷりと入れる
- 耳の中を優しくもむように、耳の後方から前方に向かって優しくマッサージします。
- しばらくすると、泡と一緒に汚れが耳のから出てきます。
- 出てきたものを、コットンで優しくふき取ってください。
この時、つい耳の中に残った液体を、すべてふき取りたくなり綿棒や指にまいたガーゼなどで、一生懸命にふき取りたくなりますが、耳の中を傷つける恐れがありますから止めておきましょう。
耳の中に入った液体は犬が頭をブルブル振ることで、汚れと一緒に出てきますから、出てきたものをふき取るだけでOKです。
耳の内側の毛も抜いておきましょう
トイプードルは、なんのお手入れもしないと、耳の中にも毛が生えてきてしまいます。
トリミングまでの期間が長い時などは、ちょっと確認して抜いてあげてください。
ただし、耳の中に毛が残らないほど必死に抜いてしまってはいけません。
犬の耳毛には、虫やごみなどの異物の侵入を防ぐ役目もあるのです。
あくまでも、トイプードルの耳の中の通気を良くしてあげる程度にしておいてください。
耳のうち毛を抜くときは、耳毛抜きの鉗子や滑り止めパウダーを指先につけて抜くと処理がしやすいですよ。
注意:耳の中が炎症を起こしている時は、耳毛を抜くのは止めておきましょう。
毛を抜くことが刺激になって、耳の炎症が酷くなってしまう可能性がありますのでご注意ください。
トイプードルの耳のトラブルは、家庭でのお手入れでもかなり回避ができるものです。
ただし、やりすぎも炎症の原因となりますので、トイプードルの耳垢のタイプに合わせてお手入れの頻度を決めてくださいね。