トイプードルの尻尾は生後間もなくに切ります
これを「断尾」といいますが、トイプードルを家族に迎えた方でも、トイプードルの尻尾は生まれたときから短いと思っている方もいます。
ごくたまに、愛犬の尻尾が長い事で、「ミックス犬」だったかもしれないと、心配されている方にお会いします。
さて、本来は目的を持ってしていた断尾ですが、今現在も続いている理由とはなんでしょうか?
断尾をしている犬種とトイプードルが尻尾を切る理由
断尾とは、猟犬が狩りの最中に移動するときの怪我を防いだり牧羊犬が家畜に尻尾ふまれ怪我をしないようにするために、目的を持って行われていました。
断尾をされている犬種は意外と多く
コッカー・スパニエル
ワイマラナー
ボクサー
ドーベルマン
シュナウザー
コーギー
ミニチュア・ピンシャー
ヨークシャーテリア
プードル
このほかにも沢山の犬達が断尾されているのです
しかし、今では使役犬として生涯を終える犬は大変少ないはずなのに、どうして断尾がされてしまっているのでしょうか?
それは、犬の美容目的とした断尾として残ってしまっているからです。
近年、ヨーロッパでは動物愛護の面から断尾・断耳を法律で禁止している国も多くなりました
それでも、禁止している国はまだまだ少なく、日本では当然のように行われているのです。
現在でもトイプードルの尻尾を切る理由は、愛玩犬として、可愛らしく見えることが、最大の理由でしょう。
では、犬が断尾することで失うものはなんでしょうか?
犬が断尾することで起きるデメリットとは
犬にとって、尻尾は非常に大事な役目を持っています。
犬は他の犬と意思疎通をするために尻尾を使います。
もちろん人に自分の感情を教えるためにも尻尾で表現をするのです。
犬社会では、尻尾での感情表現ができにくいと、上手く相手の犬に意思を伝えることが出来す。
自分より強い犬に出会った時に、尻尾を後ろ足の間に巻き込み、自分に攻撃する意思がないことを伝えることが出来ません。
犬の感情を表す尻尾には、他にも大切な役目があります。
- 体のバランスを取り、運動時や水泳時の舵の役目を果たします。
- 寒い冬には、体を丸くして眠り尻尾で鼻先を保護し、呼吸器を守ります。
犬にとっては尻尾は大事な役目を沢山持っています
では、トイプードルを家族に迎えるときに、断尾していない犬を望むならどうしたらいいのでしょうか?
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断尾しないブリーダーを探すことです。
現在の日本では、トイプードルの断尾は普通に行われています。
ペットショップで家族を待っている子犬たちは、断尾がされている状態が当たり前なのです。
ですから、日本で尻尾がそのままトイプードルを家族に迎えるためには、ブリーダーさんにお願いしないといけません。
断尾することに反対しているブリーダーさんであれば、トイプードルの子犬たちは可愛らしい尻尾が残ったままです。
また、そのようなブリーダーさんがいない場合は、あらかじめ家族に迎える犬には断尾をしてほしくない事を伝えてください。
家族に絶対に迎えるのだと覚悟をしておく
このような場合、犬の顔や性格がちょっと好みと違うという理由で、子犬を引き取らない事は出来ない事だけはしっかりと覚えておいてください。
今でも、トイプードルの姿かたちは、断尾されたものが当たり前と思っている方や、断尾することでできる、トイプードル独特のカットを好む方は沢山います。
あなたが、その犬を家族として迎えないと、断尾されていないトイプードルは、引き取り手が見つからない可能性が高くなってしまいます。
ですから、ご自身の考えで、ブリーダーさんにお願いをした場合は、必ず、そのトイプードルを家族に迎えてあげてください。
wanmama