トイプードルの「しつけ」や「育犬」
我が家の犬達を見ながら思いつくことを書いているのですが、このブログにご訪問くださる方の中で、意外と多いキーワードは「トイプードル 保護犬」
犬と暮らすことを決めた時の選択の一つに「保護犬」を考えられる方も多いからでしょうか
我が家の白プーミルクとの生活で感じた、保護犬との暮らしについて今日は書いてみたいと思います。
新しい飼い主に執着する保護犬トイプードル「ミルク」
我が家のミルクは、生後半年も満たない月齢で保護された犬です。
寒い冬の夜に保護された小さな命は、捨てられたのか?どこからか迷ってきたのか?
いろいろなところに迷い犬の案内を出したそうですが、飼い主は見つかりませんでした。
一番最初に保護してくれた家では犬を飼うことはできず、我が家で引き取ることになったのです。
とても聞き分けの良い子犬だったミルクは、とても寂しがり屋の犬でした。
我が家に来たその日から母ちゃんの後ろをついて離れません。
一番最初に保護してもらった家も、決して子犬には優しい環境の家ではなかったため、かなり愛情には飢えていたのでしょう。
母ちゃんが可愛がれば可愛がるほど忠犬になりすぎてしまい、人間の子供達と母ちゃんが喧嘩が始まれば子供たちの服に喰らい付き、
ミックス犬の大吉が母ちゃんに向かって吠えれば、大吉の上唇を噛むほど母ちゃんに対してを守ろうとする意識の強い犬です。
甘えたい盛りに甘えられなかった犬は、甘えるよりも、しっかりと新しい飼い主に忠実であることで自分の居場所を作っている。
そんな感じがするほど、母ちゃんに執着をするのです。
保護犬は穏やかな生活を手に入れても心に傷を持ち続けます
聞き分がよく、賢いミルクにも大きな問題がありました。
よその家でお泊りをしたり、動物病院で入院することができないことでした。
去勢で手術をした時も、麻酔から目が覚めた瞬間から病院の入り口をじっと見つめながら、ずっと鳴きつづけていたそうです。
帰宅後は眠りもせず、母ちゃんの後ろを、よたよたとしながらずっとくっついて歩いていました。
トリミングサロンで綺麗にしてもらった後は、一晩中夜鳴きをします。
一度、家族旅行のため、いつも一緒に遊んでもらっている友人の家に、2泊3日でお泊りをさせたのですが、大変困ったことが起きてしまったのです。
3日間、食事も水も一口も口にせず、ハウスから出してもらえば、ずっと玄関に向いてもの悲しい声で鳴き続けたそうです。
産まれて数ヶ月の間に、飼い主が数回変わる経験をしたミルクにとって、いつも遊んでもらっている人の家でも、また飼い主が変わるのではないのか
・・・そんな不安に襲われたのかもしれません。
心が傷ついたからこそ、問題行動に走る犬もいます
獣医さんによれば、保護犬が幸せな生活を手に入れても、心の傷はなくならないために、トラブルになることも多いのだと言われました。
保護された犬にはそれぞれの事情があります。
その事情によって心に負った傷もそれぞれ違うため、新しい家庭で社会性を身につけさせようとしても、なかなか上手くできない事もあります。
不安と向き合ってきた犬の心から、不安を取り除くためには時間と根気が必要なものです。
新しい家庭や家族に慣れだしたころに、相手を試すようにとんでもない問題行動を起こす犬もいます。
覚悟を決めて保護犬の最後の飼い主となるべく、頑張っている飼い主の心が折れてしまうほどに傷が深い犬もいるのです。
そして、その問題行動が解決できず悩みに悩んだ末、最悪の結果としてまた家族と別れ事になってしまう犬達もいるそうです。
人が犬と暮らす資格があるか試される時間
保護犬と暮らすということは、そのこの傷がいえるまで待つことだともいえます。
我が家の場合はまだ子犬だったこともあったのか、ミルクの性格のおかげだったのか、他に預けることさえなければ淋しい思いはしないようです。
母ちゃんに対しての執着心は、子供たちから見ればかなり異常なようですが、これはこれで可愛いものなのです。
我が家のように問題もなく保護犬と暮らせている家族も沢山いますが、中には、一生懸命に大事に育てても、どうにもならなくなる人もいるはずです。
そんな人を責めることはできません。
実際に私も保護犬ではありませんでしたが、あまりいい環境で育っていなかったミックス犬「大吉」の家族に対する態度を疎ましく思ったことが何度もあります。
心に傷を持ってしまった犬と暮らすということは簡単ではありません。
でも、ふとした瞬間に心が通じたと思えたときの幸せは、ものすごく心に染みるものだということもを知ってほしいのです。