トイプードルの体のどこを触っても、愛犬は嫌がることなく、じっとしていますか?
足先・しっぽ・口触っても嫌がりませんか?
仰向けにさせてお腹を触っても嫌がりませんか?
家族以外の人が体に触れるのを嫌がりませんか?
犬にとって、体の先端部分は特に触られるのが嫌な場所です。
私もお客様のワンちゃんの体型を確認するために、体を触ることが多いのですが、なかなか触ることを許してくれないワンちゃんもいます。
このようなワンちゃんは、飼い主さんにさえ、先端部分を触らせてくれないことも多いのです。
さて、触らせてくれない事で、何が問題になるのでしょうか?
トイプードルのお手入れのためには触れないとダメ!
犬と一緒に暮らしだすと、様々な場面で犬の体に触れないといけません。
お散歩から帰ってくれば、足を拭き、歯石をつけないために歯のお手入れも必要です。
爪の手入れに、耳掃除など、体を触らないといけない場面は沢山あります。
トイプードルは抜け毛が少ない犬種ですが、ちゃんとブラッシングをしてあげないと、細い巻き毛に抜けた毛が絡まったまま落ちず、毛玉になってしまいます。
定期的にトリミングをしてあげないと、体中の毛が伸びっぱなしになって、大変なことになってしまいます。
肉球のお手入れもしないと、足裏の毛が伸びてしまい、滑りやすくなりジャンプをしたり、走ったりするたびに、足腰に負担がかかってしまいます。
飼い主さんだけではなく、獣医さん、トリマーさんが触っても、「ウー」とうなったり噛んだりするようでは、とっても困ってしまいます
なぜ、触られるのが嫌な犬と、平気な犬がいるのでしょうか
犬は弱点になる場所を触られるのを嫌がるのです
犬にとって体の先端部分は、敏感な場所だったり、急所だったりする場所だったりします。
つまり、その場所をうっかりと触らせることで、怪我などしてしまえば、犬にとっては生きていくうえで大変困る場所です。
そんな大事な場所を触らせてくれるようになるためには、飼い主との主従関係をしっかりしないといけません。
飼い主を自分より下の身分と判断してしまうと、人が体に触ることを拒否し、噛んだり、うなったりするのです。
そうならないためには、しっかりと子犬の時から、しっかりとしつけをし、子犬の頃から沢山、体全体を触ってあげて、触られることは心地いいものだと、学習させることが大事です。
ただ、今まで触られるのが平気だったのに、突然、体の一部を触られるのを嫌がるようになる時は、何らかの問題があったのかもしれません。
犬が体を障られるのを嫌がる理由
・爪切りで血管まで切られてしまった
・体の先端部分を引っ張られた
・虫歯や歯槽膿漏で口腔内に痛みがある
などの理由で恐怖や痛みを感じてしまうと、触られることを拒否するようになります。では、嫌がる犬をどうしたら触れるようになるのでしょうか
犬がリラックスしている時に優しく撫でる。
犬はいきなり触られる事に恐怖を感じます。
触るときには、犬がリラックスしている時間に、まず優しく体全体を撫でてあげます。頭、背中とゆっくり撫でながら、段々と耳、口のまわり、足先、尻尾と順番に触っていきます。
体全体を撫でられても平気になったら、お腹も触ってみましょう。
ゆっくりとお腹を撫でてあげると、おなかを飼い主に見せてくれるようになります。
飼い主が自分より下の身分だと思い込んでいる犬の場合は、おなかをなかなか見せてくれません。
おなかを触るときには、先ほどのように、犬がリラックスしている時に、寝転がったままの犬のお腹をゆっくり触ってあげてください
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愛犬の足先は触る順番に気をつける
犬は同じ足でも、前足を触られるのを嫌がります。
足を触られるのが嫌な犬の場合、まずは後ろ足から触ってみてください。
それでも、足先を触ると、体を固くして、威嚇を始める場合は、ご褒美作戦で根気よくしつけをしましょう。
- おやつを犬の鼻先まで持っていき匂いをかがせる
- 犬の前足をそっと撫でて威嚇をしなければ ご褒美をあげます。
- 再度、犬におやつの匂いをかがせます
- 犬の前足をそっと少しだけ持ち上げ褒めます
- 犬の足をもとに戻したらおやつをあげます。
- 再度、犬におやつの匂いをかがせます。
- 犬の前足を持ち上げ、前足を握り、威嚇をしなければご褒美をあげます。
根気よく、なんども繰り返すことで、犬に触られることは、怖い事ではないと学習させることです。
ご褒美で威嚇をしなくなれば、おやつなしでも出来るようにしましょう。
飼い主さんの態度で犬は威嚇するかしないかを決める
飼い主さんに前足や体を触らせないけど、私が触っても威嚇をしないワンちゃんがいます。
トリマーさんや獣医さんには威嚇をしないけど、飼い主さんには威嚇をするワンちゃんもいます。
こういった場合は、飼い主さんが、犬の体に触ることを怖がっているのが、犬に伝わってしまっているのです。
びくびくした弱い飼い主に、体を触らせるのは犬にとっては許せない事でしょう。
だって、守ってくれない人に、命を預けるなんてできませんものね。
人の手が優しく、触れられるのが幸せと感じることが出来れば、犬にとっても幸せな時間が増えるのですから、あきらめず、根気よくしつけてあげてください。
wanmama