メスのトイプードルが家族になれば、一度は考える避妊手術。
家族で話し合った結果、手術をしなかったトイプードルでも、数年後、手術をした犬もいます。
我が家のように、避妊手術をしなかったことを、後悔した家族もいます。
反対に、手術をしたことを後悔した家族もいます。
犬にとって、避妊手術をすることのメリット・デメリットとはなんでしょうか?
トイプードルにとってベストな手術の時期はいつでしょうか?
トイプードルの避妊手術の時期について
私がトイプードルと暮らしだしたころは、初ヒートが終了し、2回目のヒートが来る間に避妊手術をしましょうと、獣医さんに言われましたが、
あれから10年以上が経ち、現在の日本では避妊手術の時期として、初ヒートが来る前にすることを、獣医さんから、すすめられることもあります。
トイプードルの体にとって、この時期は適切なのか、どうかを少し考えてみたいと思います。
小型犬のトイプードルは、大型犬に比べ大人になるのが早く、初ヒートは生後6~8ヶ月くらいにやってきます。
幼く小さな体にメスを入れることの心配
この時期の避妊手術については、何の問題もないと言いたいところですが、飼い主さんの気持ちになって考えてみれば、
こんな小さな体に麻酔を使って大丈夫なの?
そんな心配があるかと思います。
体重が少ない犬の方が、麻酔でのリスクは高くなるのは確かですから、タイニーやティーカップサイズのこのほうが、同じトイプードルでも、リスクが高くなると言えます。
また、同じ月齢でも、まだまだ幼いままの犬もいます。
小型犬でも、ゆっくりゆっくりと体が大人になっていく犬もいます。
体が小さいトイプーの場合は、体がしっかり大人になってからの方が、麻酔や手術のリスクが減るそうです。
小柄なトイプーの場合初ヒートと2回目のヒートの間であれば、身体的にも精神的にも落ち着きを見せるので、この時期の手術をすすめる獣医さんが多いようです。
避妊手術を早くすることのメリット
避妊手術を早くすることでのメリットに将来、卵巣腫瘍、子宮蓄膿症、乳腺腫瘍などの病気の発生のリスクが少なくなることです。
特に、乳腺腫瘍は避妊手術の時期によって、かなり変わります。
避妊手術をしないことでの乳腺腫瘍になる確率
初ヒート前に避妊手術をした場合乳癌の発症リスクは約0.05%です。
2度目のヒート後ではリスクは約8%。
3度目のヒート後にはリスクが26%。
これ以降は、避妊手術をしなかった時と、リスクは変わらなくなります。
犬の乳腺腫瘍は雌犬の全ての腫瘍の約50%を占め、乳腺腫瘍のうち、良性と悪性はほぼ50%ずつ。
悪性の乳腺腫瘍のうちさらに50%は転移の可能性が非常に高いとされています。
つまり、避妊手術をすることで、リスクを減らすことが出来るのです。
犬も生理で気分がブルーになったりします
犬はヒートが来ても人の生理痛みたいな事はないと思っていませんか?
実は、犬もヒート中に、イライラしたり、食欲がなくなったり、気持ちが落ち込んでしまって元気がなくなったりします。
症状がひどく出るワンちゃんですと、食欲がなくなり、吐いてしまうこもいます。
このような症状が現れるメスの場合、避妊手術をすることで、つらいヒートの期間がなくなります。
子犬を産ませる予定がないのであれば、避妊手術を考えられたほうが良いでしょう。
避妊手術をするか?しないか?
将来なるかもしれない病気や、ヒート中の不快な症状のために、全身麻酔のうえメスを体に入れることに、反対される飼い主さんもいらっしゃいます。
もしかしたら、愛犬の産んだ子犬を抱きしめたくなるかもしれません。
それぞれの家庭によって、考え方が違うのが、避妊手術だと思います。
いつするか?しないか?
後悔のない選択をするためには、トイプードルが家族になった日から、しっかり考えておくことが大事なのです。