犬と散歩するとき、いつもと同じコースを当たり前のように歩いていませんか?
その時、リードが伸びた状態で、犬が気分よく先頭を歩いていませんか?
犬が興味のある場所を好きなだけ匂いを嗅ぎ、飼い主さんがその後をついて歩いていませんか?
もしかしたら、そんな散歩の仕方が、犬と家族の関係を間違ったものにしてしまい、しつけのトレーニングが成功しない原因になっているのかもしれませんよ。
散歩だって犬と家族との関係を正しくするために注意が必要です
一生懸命、家の中でしつけをしても「さあ、散歩だよ!」とリードをつけ、外に出た瞬間、犬が飼い主より先に歩くことを許されてしまっては、しつけを成功させるまで、ずっと遠回りをしてしまうことになります。
しつけの相談を聞く中で、なかなかしつけが成功しない家庭では、お父さんとの散歩では引っぱり癖はないのに、他の家族が散歩に連れて行くと、まるで「黙ってついてこい!」とばかりにグイグイと歩く犬もいます。
犬が家族を従えて歩く姿は、どちらの立場が上かといえば、間違いなく犬のほうが人間よりも上になっているでしょう。
犬にとって、散歩のときだけは立場が上で、家の中では下だなんて、そんな区別はしません。
散歩で自分の立場が上になることを許されるのであれば、家の中だってボスでいて構わないわけです。
もしも、犬のしつけで悩んでいるのであれば、犬との散歩の仕方を見直す必要があります。
犬との散歩は同じコースは歩かない
毎日同じコースを歩き続ければ、犬が覚えてしまうのはあたりまえのことです。
飼い主がなにも指示しなくても、スタスタと知った道を歩く姿に「うちのこってなんて賢いのかしら」とか「物覚えがいいのね」なんて感心してはいけません。
犬が覚えてしまった道を毎日歩くということは、飼い主の動きに気を配る必要がなくなってしまうということなのです。
リードを持つ家族に意識を向けさせるためには、飼い主の気分で散歩のコースを適当に変えてしまっうほうが、犬のしつけのためにはいいのです。
同じ道でなければ犬が不安になるからと、心配する必要はありません。
犬にとって頼るべき家族が一緒に散歩をするのですから、犬が嫌がっても知らない顔をして散歩をしましょう。
家族が自分の予想していた行動と違うことをすれば、自然に犬の意識はリードを持つ家族に向きます。
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同じ道しか使えないのなら逆方向に動いてみましょう
できることなら、散歩のコースは変えるほうがいいのですが、家庭によっては夜遅くの散歩のため、あちこち道を変えられない事情があるかもしれません。
そんな時には逆回りで散歩をするだけでも違います。
犬を好きな場所にフラフラさせないように散歩をしているのなら、逆方向で歩けば道路についた匂いだってかわります。
それだけでも、警戒心の強い犬にはかなりの刺激になるはずです。
曜日で散歩のコースを決めないこともコツです
散歩のコースを数パターンを作ったら、曜日を決めて行動せず、気の向くままに散歩のコースを決めましょう。
もしも、犬が歩きたい方向に顔を向けたのであれば、反対方向に進むのもいいでしょう。
犬には曜日感覚がないと言われますが、我が家のトイプードルたちを見ていると、それなりに飼い主の着ているものや行動パターンから、ある程度の曜日感覚はあるような気がします。
このように時間や曜日感覚を持った犬の場合、散歩のパターンを作ってしまっては、違うコースを歩いていても犬が「今日はこっちだよね!知ってるよ!」とばかりにスタスタと歩きだしてしまうでしょう。
犬との散歩は、時間もコースも決めないほうが、犬と家族との正しい関係を作るためにも必要な事だと覚えておいたください。
wanmama