トイプードルとの暮らし

トイプードルがお尻を飼い主にくっつけるのは安心感を得るためです

真剣な表情のトイプードル

母ちゃんが、リビングでうたた寝を始めると、トイプードルのミルク・小雪・風花・空は、母ちゃんの体の一部にピッタリと寄り添って眠りだします。

くっついて眠るトイプー達の体温は、寒い季節に、母ちゃんの体を温めてくれるので大変うれしいのですが、黒トイプー空の眠り方だけは、あまりうれしくないのですが、

実はこの眠り方こそ、飼い主としては最高に嬉しい態度なのです。

愛犬がお尻をくっつけてくるのは信頼の証

黒トイプー空は、必ず母ちゃんの顔に、お尻を密着させて眠ります。

空の肛門が母ちゃんの口のあたりにくるので、お尻を肩の位置あたりまでずらすのですが、お尻を顔の上に乗っけてきます。

この黒プー空の行動は、人の目線で見ると、かなり迷惑な行動ですが、犬の社会にいては、飼い主に対し信頼感があってからこその行動なのです。

犬は野生時代、 寝るときや休息をとるとき、集団でお尻をくっつけあって生きてきました。

今でも多くの野生動物の群れでは、同じような行動を見ることが出来ますが、日本人で一番馴染み深い光景は、ニホンザルの「猿団子」でしょうか。

犬の視界では背後からやってくる敵を察知することが難しく、かならずお尻や背中をくっつけて眠り、背後からの攻撃から身を守りながら、休息を取っていたのです。

また、犬にとって後ろ足を傷つけられては、逃げ出すこともできず、命を落とすことになってしまいます。

つまり、犬にとって自分の後ろにいてくれる飼い主は、背中を向けている姿勢でも、大丈夫な相手と信頼しているからこそできるポーズなのです。

愛犬が、いつも飼い主に対し、お尻を体の一部にくっつけて座ったり、背中を向けて座る意味は、

この人と一緒にいると安心だ!!

そう信じているからこそなのです。

犬が無防備な背後を任せられる飼い主になるために

外を見つめるトイプードル

犬にとっては無防備な背後を任せられる飼い主になるためには、必ず犬との上下関係をしっかりさせないといけません。

人だって、自分より弱い人間に、命を預けようだなんて思いませんよね。

犬だって同じです。

群れの中で、自分より下っ端になってしまった飼い主に、自分の身を守ってほしいなんて思ったりはしません。

だからこそ、犬が安心できる存在に飼い主はならないといけないのです。

ホールドスティールとマズルコントロール

飼い主との主従関係と信頼感を得るために、ホールドスティール&マズルコントロールがあります。

ホールドスティール&マズルコントロールのやり方

  1. 飼い主は犬の背後に立ち膝の状態で座ります。
  2. 飼い主の足の間で犬を背後から抱きかかえます。
  3. 右手で犬の胸を押さえ、左手でマズルを持ちます。
  4. マズルを上下左右に向かせたりして自由自在にコントロールします。

ホールドスティールやマズルコントロール注意点

犬が嫌がったそ素振りを見せたり、暴れそうになったら、無言で犬を強く抱きしめ、犬が落ち着き、飼い主に体を預けるようになったら「ヨシ、ヨシ」と褒めて、ゆっくりと体を撫でてください。

犬がホールドスティールやマズルコントロール中に抵抗しても、決して中止しないでください。

抵抗することで飼い主がしつけを中断してしまうと、犬は抵抗することで自分の要求を飼い主が聞いてくれると学習してしまいます。

タッチングでどこを触られてもOKにしましょう

ホールドスティール&マズルコントロールが上手くできるようになったら次はタッチングです。

体の敏感な部分を触れれても犬が平気でいられるようにしましょう。

タッチングのやり方

  1. ホールドスティールの状態からフセの状態から両前足を持ちフセの状態にします。
  2. フセの状態から体を横向きにして全身をゆっくり撫でます。
  3. 「爪の先」「尻尾」「肉球」を優しくなで触ります。
  4. 尻尾は先端から付け根まですべてタッチングします。
  5. 仰向けにして足の付け根(鼠径部)やお腹、耳や口先も優しくなで触ります。
  6. タッチングが終了したらフセの状態に戻し褒めてあげましょう

タッチングの注意点

犬が嫌がったそ素振りを見せたり暴れそうになったら、無言で犬に覆いかぶさって動きを止めてください。

おとなしくなったら「ヨシ、ヨシ」と褒めて、ゆっくりと体を撫でてください。

ホールドスティール&マズルコントロールと同じように抵抗しても中止しないでください。

子供と信頼関係を築かせるのにはどうしたらいいの?

大人と犬との間に信頼関係を作ることができても、小さな子供を自分より下にみる犬はいます。

ホールドスティール&マズルコントロールやタッチングを子供だけでさせるのが難しい年齢の場合は大人の手助けが必要です。

我が家も犬と暮らしだしたときには子供たちが幼稚園児だったため、犬をたっぷり褒めてあげる作戦を実行しました。

犬がオスワリを覚えたらオスワリをさせた状態で、鼻先におやつの匂いをかがせゆっくりと背後にまわり立ち膝で座り「ヨシヨシ」といいながら背中をゆっくり撫でます。

その後、ご褒美のおやつをあげたら、顎から胸にかけてゆっくりとさすりながら「ヨシヨシ」と声を掛けます。

たっぷりと犬に声掛けをしながら体中をゆっくりと撫で、鼻先にご褒美を持って、徐々に下にご褒美を下げながらフセをさせます。

フセができたら体を撫でながらご褒美を食べさせます。

つぎにゆっくりと体を横にさせ、全身をタッチング

タッチングがすべて終了したら、褒めてご褒美のおやつをあげ終了です。

*慣れてきたらご褒美はなしにしていきます

我が家はこの方法で、犬は子供たちに全身どこを触られてもOKなようにしました。

この方法なら、小さなお子さんのいるご家庭でも、犬のしつけに参加しやすいのではないでしょうか

どちらの方法を選ぶかは愛犬の性格に合わせてとなりますが、家族全員でぜひ根気よく続けてくださいね。

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