犬と暮らしていると誰でも一度くらいは「愛犬に子犬を産ませてみたい」そう思ったことはあるでしょう。
我が家でもトイプードルに子犬を産ませました。
何匹もの子犬が新しい家族に可愛がられ、それは沢山の幸せを感じることができました。
そんな体験をしている私に、トイプードルの出産について相談をいただくことも多くあります。
そこで、相談内容で多い、出産におけるリスク・法律上の問題・カラーのかけ合わせについてまとめてみました。
トイプードルは安産だとは限らない
多産でも人の手を借りず出産をすることから、昔から犬は安産だと言われています。
でも、それは比較的体が大きい犬種の話です。
トイプードルのように人間の手によって小型化されてきた犬種の場合は、難産になることも多くあります。
そのため、交配後に獣医師から帝王切開を最初からすすめられる場合も多いでしょう。
トイプードルに赤ちゃんを産ませたいときには、2kg未満の雌犬を繁殖に使用することは止めておくべきです。
獣医師の診断によっては、2kg未満の雌犬でも出産に問題はないと言われる場合もありますが、出産時に危険が伴うことだけは覚悟しなければいけません。
また、体格がいいトイプードルの場合でも、股関節に病気を抱えている場合や、先天的な問題を抱えている場合は最初から出産させることはあきらめておくべきです。
トイプードルの交配相手を決めるときにはカラーのかけあわせにも注意する
トイプードルは多彩なカラーも魅力の一つです。
つい、この色とこの色をかけあわせると、こんな色の子犬が産まれるだろうと考えますが、絶対にかけ合わせてはいけないカラーがあるのも知っておくべきです。
シルバーにレッド・アプリコット・ブラウン
ブラウンにホワイト・レッド・アプリコット
このカラーのかけあわせはトイプードルに関する書籍にも、やってはいけない「かけあわせ」として良く紹介されています。
我が家の黒トイプー空の血統書を見ると、レッド・ホワイト、シルバー、アプリコットと多くの毛色の組み合わせにによって産まれているのです。
画像参考サイト⇒といぷーはうす様
一般的に知られていることでも実際はかなりいい加減な繁殖も今でも当たり前に見かけることがあります。
今でも交配をされるショップで適当な話を持ちかける店員さんもいます。
ブラウンの雌犬にホワイトの雄犬との交配をすすめられた飼い主さんもいました。
愛犬にお産をさせたいと考えるのなら、毛色の掛け合わせにも十分注意をしなければいけません。
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一般家庭でも動物取扱業者の登録が必要です
一般家庭でも自宅で子犬を繁殖した場合に注意が必要です。
2匹以上(または2回以上)を譲渡したりペットショップなどに販売する際に、金銭の取引が発生する際には「動物取扱業」の「販売」の登録が必要になります。
この登録をせず無登録で営業を行った場合は罰金に処せられる場合もあることを知っておかなければいけません
また、動物取扱業の資格をとるためには、
- 登録のある職場で半年以上の実務経験
- 愛玩動物飼養管理士等の所定の資格取得
これらの登録に必要な要件を満たしていることも必要になります。
産まれた子犬の引き取り先は決まっていますか?
金銭の取引はせず、本当に可愛がってくれる家庭に引き取ってくれるならと考えている飼い主さんもいるでしょう。
トイプードルの子犬を望む家庭はまだまだ多く、新しい家族はすぐに見つかるかもしれません。
でも、もしも産まれた子犬の体調に問題があったり、なかなか新しい家族が見つからなかった時
その子犬を育てることはできますか?
トイプードルでも多産のワンちゃんもいます。
1~2匹しか産まない母犬もいますが、4~5匹産む母犬もいます。
子犬を産ませるときには、多頭飼いになる覚悟もしておかなければいけません。
愛犬の赤ちゃんが見たいなら覚悟は必要です
我が家では過去に11匹の子犬たちが産まれました。
その中の2匹、小雪と風花は家族として残り、他のトイプー達は新しい家族のもとで幸せに暮らしています。
子犬が産まれるのは、とても感動する出来事ですが、トイプードルの風花が産まれた後、我が家では一匹も子犬を産ませていません。
風花が難産だったことから、愛犬に出産させることの喜びよりも、恐怖の心が強くなってしまったのです。
友人のワンちゃんは出産予定一週間前に早産のため、全頭「死産」の辛い思いもしています。
だからこそ、簡単にトイプードルに赤ちゃん産ませてあげないの?なんてことは言えないのです。
将来、子犬を産ませたいと考えているなら、お産にはリスクもあることを知っておいてください。
wanmama