老犬との生活

老犬のおしっこのタイミングを見逃すな!

2匹のトイプードル

犬がトイレに行きたいタイミングってわかりますか?

いつでも好きな時に行ける場所にトイレが設置してあれば、犬がトイレに行きたいタイミングに目を光らせていなくてもいいでしょう。

ただ、犬も年をとってくると膀胱がオシッコを溜めておく機能が弱くなり、オシッコをしたくなった時、すぐに行動にうつせず失敗してしまうことも多くなってきます。

どんなにいつでも行ける場所にトイレが設置してあっても、失敗する回数は加齢とともに増えてきます。

では、どうしたら犬の排泄のタイミングを見逃さないで済むのでしょうか?

犬がトイレに行きたいときする態度や行動

我が家のようにドアや扉の向こう側に、ワンコ用のトイレが設置してある場合、犬のトイレに行きたいタイミングを外してしまうと

  • 排泄が我慢できなくってちびってしまう
  • ちびってしまって、飼い主に怒られる
  • 失敗したことで室内で排泄をしたがらなくなる

こんな問題が出てしまう場合もあります。

しつけの本などを参考にしても、なかなか成功しない場合は「犬の行動や様子を観察してくださいね」としか言えないものです。

そこで、参考までに我が家の犬6匹(昨年お別れした大吉含む)が排泄をしたいときにする行動を書いてみました。

ドアの前や部屋の隅で頭を下げて待つ老犬

昨年15歳で亡くなった大吉は、トイレに行きたくなると必ず「部屋の隅」や「壁に向かって」または「ドアの前」で、頭をほんの少し下げてじっと待つ犬でした。

老犬になってオシッコの間隔が短くなると頻繁にトイレに行きたがるようになりました。

トイレに向かうドアは、季節によっては閉めっぱなしになるため、オシッコがしたくなると必ずトイレのある方向に向かって、頭をほんの少し下げじっと立っています。

これが大吉がトイレに行きたい合図でした。

最初はこの合図がわからず、待っても誰も気が付かないと、そのうちに部屋を歩き回りちびってしまうのです。

背中を丸め飼い主の横を何往復もする老犬

白トイプードルの親子

今年17歳のミルクは、オシッコがしたくなると背中をキュッと丸めながら、家族の横を右に左にウロウロと歩きます。

老犬になり背中が曲がってきているため最初は気が付かず、歩き回っている最中にオシッコを漏らしてしまうことが何度もありました。

失敗を何度も繰り返すミルクを観察してわかったのは、オシッコがしたくなると少し早足になり、尻尾をグッと下に下げることで、背中がより丸まってくるのです。

まるで、オシッコを我慢しながら歩く子供のようです。

目が覚めて顔をあげながらボ~とする老犬

今年16歳の花は、ハウスの中で眠っているときオシッコがしたくなると、必ず前足で柵をカリカリとかいて教えてくれます。

ところが、日中好きな場所で眠って目が覚めたあとはトイレに行きたい意思表示をしてくれません。

目が覚めて暫くぼ~とした後、ゆっくりと立ち上がるのですが、その瞬間にオシッコをちびってしまうことが何度もありました。

目が見えない花はハウスの限られた空間の中で過ごした後には、ちゃんとトイレに行きたいことを教えてくれるのですが、なぜか室内で自由にさせると失敗してしまうのです。

目が覚め頭を上げたタイミングでトイレに連れて行ってもいいのですが、目が見えない花はこのタイミングで名前を呼んでも、抱っこをしても必ず唸り、噛みついてくるのです。

そこで、目が覚め、ボ~とした後に立ち上がろうとしたタイミングをみてトイレに誘導してみると、ちゃんと失敗せずに排泄することができます。

恐怖を与えず、トイレに誘導するのもコツがいります。

トイレに一緒に行く相手を指名する老犬

いたずらをして叱られたトイプードル

我が家の犬達の中で一番困っているのが、今年15歳になった小雪です。

トイレに誘導しても、付き添いの相手によってはトイレから脱走し、室内で平気でちびってくれます。

いつも食事やおやつの世話をしてくれる「おばあちゃん」がトイレに声をかければ、尻尾を下げて逃げ

抱っこして連れて行こうとすれば、体をカチカチに硬くして嫌がります。

小雪を室内のトイレに誘導できるのは、母ちゃんと息子だけ。

ただし、息子がトイレに誘導できるのはハウスから出した直後だけです。

日中、フリーにしておいたあとトイレに誘導すると息子の腕からも脱走をします。

そんな変に頑固な小雪ですが、なぜか母ちゃんにだけはオシッコがしたい意思表示をしてくれるんです。

必ず母ちゃんの横に走ってきて、母ちゃんの顔を覗き込みながら尻尾を小刻みにフルフルさせます。

このタイミングで母ちゃんが気が付かないと、思いっきり横でちびってくれる困った犬です。

誰かがドアを開けるのを待ち続ける犬

12歳の風花はトイレに行きたいアピールを絶対にしません。

ハウスから出したときにトイレをすませば、ほかの時間には行こうとしません。

排泄の回数が少ないのは便利なようですが、膀胱結石2回、膀胱炎3回を経験した風花にはできるだけトイレに行ってもらいたいのです。

水分はしっかり飲んでいてもトイレに行きたがらない風花

抱っこしてペットシーツの上にぽいとおいて「ワンツーワンツー」と声掛けをすると、ものすごく嫌そうな顔をしながらオシッコをします。

どうしてもオシッコがしたくなると、目をぎょろぎょろとしながら、家族の誰かが他の部屋に移動するときなど、ドアをあけるのをじっと観察しながら待つのです。

排泄がしたくなるとドアノブをグルグル回そうとする犬

7歳の空はオシッコもウンコもしたくなるとドアの前で背伸びをし、前足でドアノブを必死にグルグル回そうとします。

ガチャガチャとドアノブを叩くような音に家族が気が付き「空、オシッコなの?」と聞くと、ダッシュで家族の足元まで走ってきて、ワンワンと吠えてからドアノブに手をかけます。

この行動は家族にとって大変ありがたいものですが、困った癖でもあります。

家族の気をひきたくなると、わざとドアノブに前足をかけ、オシッコにいきたいふりをすることもあるんです。

ドアノブに必死に前足をかけ、回そうと必死に頑張る姿に

「かわいいね~」「おりこうね~」と思いっきり褒めてしまった結果の行動です。

犬も加齢とともに排泄したいときの行動やタイミングには変化があります。

オシッコがしたい

ウンコがしたい

犬の排泄に対する欲求や行動やタイミングは、年齢とともに変化していきます。

大吉・ミルク・花・小雪も数年前までは風花のように日中は誰かがドアを開けてくれるのをじっと待ったり。鼻先でツンツンして教えてくれました。

でも、高齢犬になりオシッコがしたいと感じてから排泄するまでの時間が短くなり、タイミングをほんの少しでもずれてしまうと、足元はおしっこでびちゃびちゃになってしまうのです。

なんだか最近行動に変化があったり、おしっこが我慢することができないと感じたなら、少しワンコの様子を観察して、排泄のタイミングをつかんでください。

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