4月3日の夜
いつものように食事タイムになり、ケージの中でぐっすり眠る花に「ゴハンだよ」といって、声をかけながら”ゆっくりと抱きかかえる”ばあちゃん
「今日もいいこだね」と言いながら、頭をなでなでした瞬間
「花の目がなくなってる!」と慌てて私のもとに花を連れてきました。
ばあちゃんが何を言っているのか理解できない私は、「片目つぶってるだけじゃないの?」と笑って答えました。
トイプードル花の目がなくなった?
緑内障だった右目は、数年かけて徐々に小さくなってきました。
でも、昨日の夜、小さくなってきた花の目が、急に窪んでしまい、まるで目がなくなったように見えます。
目から出てきたどろどろの涙で、花の目は開くことができません。
ゆっくりと目の周りを拭き、そっと目を開けてみようとしますが、花が異常に嫌がるため断念
慌てて病院に連れていこうかとも考えましたが、診察時間は過ぎてるは、母ちゃんは夜の晩酌中で車の運転はダメ!
それでも、花が痛がったり、大好きなお肉も食べないのなら、夜間診療している動物病院に駆け込もうかとも考えました。
でも、お肉もがっつりと食べ、ドッグフードもぺろりと完食!
排せつも自力でできるし、ものすごい速さで部屋の中を歩き回ります。
飼い主失格かもしれませんが、とくに痛がる様子もないので、動物病院には翌朝行くことに決めました。
瞼の奥でキョロキョロ動く目を確認!
朝、目から出ていたどろどろの液が、目ヤニのようにべったりと固まりだしてます。
このまま放置しておくと固まってしまうため、湿らせたガーゼで拭いながら”そっと”はがしてみました。
すると、窪んでしまった目の奥から黒目が見えました!
「よかったよかった、とりあえず目はあったのね」と、ちょっとだけホッとした家族
でも、昨日のお昼まで普通に開いていた目がしぼんでしまったのですから、そのままにしておくわけにはいきません。
朝食後に急いで動物病院に向かいます。
右目は徐々に小さくなっていきました
動物病院での診察の結果は、緑内障からの眼球ろうが考えられるとのこと
失明してしまった花の目が、完全に機能を失ってしまったようです。
眼球癆(ろう)とは
ぶどう膜炎をはじめとする外傷、緑内障や網膜剥離など、眼の構造に大きな問題を生じる病気の最終的な結末を示しています。眼球は次第にその形を失い萎縮していきます。
引用元:あいむ動物病院
トイプードル花の目の変化
「将来的には眼球摘出も考えてください」そういわれ続けた花の目は、眼圧が上がることもなく、本当にこの数年は穏やかに暮らしていました。
そんな花のこの数年間の目の変化です。
▼2014年6月の花、緑内障を発症から1年目。左よりも右目のほうが大きい
▼2015年9月の花、このころからゆっくり右目が小さくなってきます
▼2016年4月の花、左目と比べると半分くらいになりました
▼2017年4月の花、右目のサイズはあまり変わりませんが、左目が徐々に大きくなっています。
▼2018年4月の花、右目は完全に窪み、左目も以前より小さくなってきています。
眼球は飛び出し失明をした後、徐々に小さくなっていった右目
眼圧も上がることがなかったため痛がることもなく、普通に暮らしていました。
それが、ある日突然、目が窪んでしまうなんて想像もしていませんでした。
ただ、この先、右目は痛むこともなくなったそうです。
左目も以前より小さくなってきているので、これも将来的には右目と同じ運命になる可能性があるそうです。
今年の7月で18歳になる花に、全身麻酔の手術は体に大きな負担をかけます。
痛みが続けば確実に体力も失います。
可哀そうなことをしてしまいましたが、17才の花にとっては眼球ろうも悪いことばかりではなかったようです。
犬達の中で一番我慢強いトイプー花
獣医さんから、こうなる前に目ヤニが酷かったり、痛がったりしなかったか聞かれましたが、本当に何も変わりはありませんでした。
涙がドロドロ出ることもなく、目ヤニや涙やけもありませんでした。
だから、家族全員が花の目の変化に気が付かなかったのかもしれません。
花は、若いころから我慢強い犬です。
そのため、過去に何度も病気を見つけるのが遅れたことがあります。
人に甘えることをせず、いつも一匹で群れから離れジッとし眠っていることが多い花
家族はつい「花ちゃんは手のかからんこだね」と言って、花をじっと見ていることがなかったように思いまうす。
今回のことも、もしかしたら、私たち家族が気が付かなかっただけで、ずいぶん前から目をものすごく痛がったのかもしれません。
もしかしたら、ぐ~すか眠っていたように見えただけで、じっと痛みをこらえていたのかもしれません。
犬はちょっとだけ甘えん坊で、怖がりなほうが体調の悪さを発見しやすいと、つくづく感じた今回の出来事でした。
17歳の花の目に目薬をさしながら、ごめんね・・・と毎回つぶやいてしまう母ちゃんでした。