トイプードルの散歩は、いつ、どんなコースで歩きますか?
散歩中の引っぱり癖や、家族の中での立場の逆転をなくすために、犬の散歩コースは毎日同じじゃないほうがいいのです。
同じコース・同じ時間にしないことが、トイプードルのしつけのためには大切ですが、愛犬が年老いてくると、ちょっとだけ状況は変わってきます。
老犬になり視力が弱りだしたのなら、散歩コースを頻繁に変えるのは注意が必要です。
視力が悪くなってきた老犬との散歩
我が家の白トイプーのミルクは失明はしていませんが、かなり視力は落ちています。
かすかに物の形などは分かるのでしょうか?
母ちゃんが散歩中にあっちにフラフラ、こっちにフラフラと歩きまわっても、どうにかついて歩くことが出来ます。
散歩のコースを変えても、あまり困ることがなく歩くことができます。
でも階段や、側溝などに気が付くのが遅いため、階段でつまずいたり、側溝に落ちたりしてしまうことがあります7.
散歩中はミルクの動きに注意を向けていないと、危険な事がこの数ヶ月で増えてきました。
日が暮れてからの散歩では、車のライトの光に向かって歩こうとします。
そのため、散歩中に他の犬の世話をする時も、必ず母ちゃんの左足にくっつけた状態でマテをさせておきます。
ただ、視力が悪くなってきたの同時に、耳の聞こえも悪くなってきているため、マテなどの指示が聞こえないことも多くなりまあした。
家族の声が聞こえないときには、明るい方に向かってドンドンと歩きだそうとするので、十分な注意が必要になっています。
失明した犬の散歩はコースを変えるのは難しい
アプリトイプードルの花は、緑内障のため完全に失明しています。
散歩に出かける前に張り切って玄関まで出て来ては、段差に気が付かず落ちてしまうこともしばしばあります。
いつもの散歩コースでも立ち止まる場所が違うだけで、腰を半分落としてイヤイヤとします。
目が見えない事で警戒心も強くなっているからでしょうか?
いつもと同じ散歩コースでも、5匹の真ん中にいるときと一番後ろにいるときでは、歩くスピードがまったく違います。
散歩中に急に天候が悪くなり、来た道を引き返そうとしても体をすぐには動かせません。
目が見えなくなり、嗅覚、聴覚も弱くなっていている老犬にとって、散歩のコースや歩く向きが反対になるだけでも、かなり恐怖なのでしょう。
そのため、5匹全員での散歩コースは変えることができません。
急に進む方向を変えるときには、花が落ち着ける場所までは必ず抱っこをします。
地面に降ろした後も、花が周りの状況を確認し終わった後にしか前にすすめません。
視力を失った犬との散歩は、のんびり歩くこと一番のポイントのようです。
視力が悪くなった犬との散歩を止めない理由
老犬達との散歩は毎日はしていません。
その日の体調、天気など様々な条件が老犬の散歩に向く日には出かけ、そうでない日は散歩は休みです。
室内では目が見えなくてもウロウロと歩きまわりますし、若い犬達ともじゃれて遊ぶので運動不足にはなっていません。
トイプードルの多頭飼い生活で、犬同士でのふれあいにも困っていないのなら、目が悪くなった犬との散歩は止めておけばいいのではと思う人もいるでしょう。
でも、毎日ではなくても、犬が外で風の匂いを嗅ぎ、草や土を足に感じることは、いつもと変わらない生活の中で、ほんの少しでも刺激を受けているはずです。
犬の脳を活性化するためにも、体が弱ってきた老犬にも刺激は必要なこと
目が見えない犬との散歩は、コースを変えない事でそこそこの刺激を楽しむことが出来るのです。
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老犬トイプードル達の散歩
6才の黒トイプーの空、11才のレッドプーの風花は毎朝おばあちゃんと散歩に出掛けます。
老犬達が散歩に行けそうな日は、夕方5匹一緒に散歩をします。
16才のミルクと15才の花が元気がない時は、夕方、14才の小雪・風花・空だけ散歩に出掛けます。
*今年の8月までは15才のミックス犬の大吉も一緒でした。
花は、小雪と風花の真ん中なら、立ち止まることもなく一緒に歩くことが出来ます。
ミルクは4匹の後をくっついて歩きます。
視力・聴力・嗅覚が弱ってきても、一緒に暮らす仲間の中でなら散歩も楽しめるようです。
犬達に指示を出すことも多頭での散歩には必要です
ただ、小雪・風花・空の3匹がスピードをあげて散歩を楽しんでしまうと、ちょっとしたことにも不安を感じる老犬にとっては、散歩は恐怖に変わってしまいます。
花が列から離れてしまう時には「小雪、風花、花に合わせて!」と指示をだし、
空・小雪・風花が歩くスピードを上げだせば、「マテ!」と言って、いったん歩くのを止めたり
「早い!」と指示をだし歩くスピードを調整します。
多頭飼いの生活で、年齢が離れている場合は、散歩の時間を別々にするか、老犬の歩くスピードに合わせる工夫をする必要があります
一匹だけなら老犬の歩くスピードに人間が合わせればいいのですが、多頭飼いで全員一緒に散歩となると、元気な犬も老犬に合わせる必要が出てきます。
そのためには、かならず散歩中に飼い主に意識が向くように躾は必要でしょう。