あなたは老犬があちこちでオシッコをちびってしまうことに頭を抱えていませんか?
13歳以上の犬が4匹
犬の高齢化で毎日がバタバタしています。
最初の頃は犬の体・心の変化に、悲しさや、情けなさが先に出てしまい、かなり精神的にまいってしまいました。
でも、だんだんと子犬のころのように戻る老犬達の姿を見ていると、ちょっとした失敗も笑えるようになってきました。
笑えるようになると、老犬達の失敗もさほど気になることがなくなるものです。
老犬になっておしっこの回数が増えました
老犬になると、多飲・頻尿の問題が出始めます。
腎臓の機能低下や、病気によるものも、多飲や頻尿を起こす原因になっていることもあるため、今までとは違うと感じたときには動物病院での診察も必要になってきます。
病気の問題がない場合でも、老犬になると膀胱の筋肉が緩んでしまうことで、おしっこを溜めておくことができにくくなります。
老犬になり筋力が低下をしだすと足腰に力が入らなくなり、しっかり踏ん張れないことが多くなってきます。
そのため、膀胱に溜まったおしっこや便を出し切ることができなくなり、頻繁にトイレに行きたがるようになるのです。
膀胱におしっこが溜まったまま立ち上がろうとすると、足腰が弱った老犬のお腹に力がはいります。
力が入った瞬間、溜まっていたおしっこがでてしまうこともあります。
また、排尿が上手くコントロールできず、横になったまま「おもらし」をしてしまうこともあります。
老犬の頻尿問題は、どんなに元気な犬でも加齢とともに避けられない問題なのです。
老犬になって「おもらし」にも反応が鈍い大吉
我が家の4匹の老犬達の中で、ミックス犬の「大吉」がトイレまで間に合わない事が多くなりました。
最近では朝、目が覚めて頭を持ち上げた瞬間、ハウスの中でおしっこをしてしまいます。
かなりの量のおしっこで、ハウスの中が濡れてしまっても気が付かないままぼけーとしてしています。
先週までは、ハウスの中で「ちびったり」「もらしたり」すれば、母ちゃんの顔を見て「あうぉ~あうぉ~」と大きな叫び声をあげていました。
まるで「母ちゃんが遅いからちびったんだぞ!!」そんな感じで吠えるのです。
しかし、今週に入ってから吠えることもせず、おしっこで体が濡れたままぼけ~としています。
ハウスの中に敷き詰めた濡れた新聞紙とタオルシーツを片付け、濡れてしまった足や体をきれいに拭くと意識がハッキリするのか、慌ててトイレシートのある場所まで行きます。
慌ててトイレシートの前に到着できても、多頭飼いの我が家では朝のトイレタイムは順番待ちのためしたい時にできません
以前なら、トイプー達がトイレシートの上からいなくなったのを見て、ゆっくりと用をすませていたのですが、排尿のコントロールが難しくなった今では、失敗することのほうが多くなってしまったのです。
うんこもトイレまで間に合いません。
お水を飲んだり、おやつを食べている時に、排便がしたくなると、慌てて犬のトイレまで向かおうとします。
しかし、締りがなくなった肛門
歩きながら、うんこをぽとぽとと落としながら、トイレシートの上にやっとの思いで到着したときには、全部出てしまってなにもでません。
家族は毎日大吉の後ろを、雑巾とトイレットペーパー、消臭剤を持って歩き回っています。
排泄が上手くできなくっても叱らないのが大事
排泄で失敗した後のミックス犬「大吉」は、なんとも悲しそうな表情をしまう。
失敗したことで、叱られると思っているのか、頭と尻尾をさげ立っています。
なんとも情けない表情をする大吉を見ていると、なんだか可哀想になってしまうのです。
トイレシートにたどり着き、何もでなくっても「がんばってできたね」と褒めます。
トイレ以外で失敗してしてしまったら、「今きれいにしてあげるからね」と言って、片づけが終わったら頭を撫でてあげます。
排泄を失敗することは、飼い主にとっては体や生活に負担がかかります。
犬にとっては精神的に辛いものがあるはずです。
失敗を叱ったり、叩いてどうにかしようとすれば、心が委縮してしまってますます失敗を繰り返すようになります。
失敗しても犬を叱らないですむようにすることも、老犬と暮らすうえではとても大事な事です。