梅雨が明け、一気に暑くなると乾燥したミミズを沢山見かけるようになります
我が家の白トイプードルの小雪は、ミミズの干物を発見するたびに、散歩中に狂ったように地面に体をこすりつけます。
小雪が狂ったように草むらや道路でジタバタするたびに、母ちゃんは「ダメ!」と強い口調で指示
その場をすぐ離れるのですが、移動した場所でまた同じことを繰り返します。
そして、アプリトイプードルの花母さんは、母ちゃんが小雪に気を取られている隙を狙って、ミミズの干物を咥えて歩きだします。
犬がシャンプーの後、地面にスリスリするのはなぜ?
トイプードルをシャンプーして、いい香りになった直後に地面に体をスリスリさせたのを見て、ショックを受けたことはありませんか?
洗って、乾かして、せっかく綺麗になったのに、なぜそんなことをするのか?
家族を困らせているのか?
それとも、シャンプーされたことが気に入らないのか?
そんなことを考えてしまうことがあります。
でも大丈夫です、決してシャンプーされたことに腹を立てて、地面にスリスリしたわけではありません。
家族にとってはシャンプーの香りは素敵ですが、犬にとっては素敵な香りではないのです。
だから、自分が大好きな匂いにしようと必死になるわけです。
では、犬が素敵だと感じる匂いとはどんな匂いなんでしょうか?
犬はミミズの匂いが大好き!家族には理解できない香りの好み
犬にとって、一番魅力的な香りとは、ミミズが腐った臭いだそうです。
それ以外にも、腐ったゴミの臭いも好きなようです。
犬がスリスリしている場所を観察すると、なにかしら飼い主があまりいい気分いならないものを発見できるはずです。
生きたミミズや、干からびすぎたミミズよりも、半分くらい干からびたミミズに犬が惹かれるのは、犬にとって魅力的な香りを沢山出しているからみたいです。
だから、犬としてはあまりうれしくない体についた匂いを、とても素敵な匂いに変えようとするのは仕方がないことなのです。
飼い主としては理解が出来ない犬の行動ですが、地面にスリスリしている時の、なんとも幸せそうな顔を見てると「そんなに楽しいの?」なんて聞いてみてしまうこともあります。
ミミズの干物を食べたがる犬の気持ちはちょっとだけ理解できる?
犬が干物になったミミズの匂いに惹かれるのは、人間にはまったく理解できないものです
でも、干物になったミミズを咥え、食べようとするのを見ると母ちゃんは「自力でタンパク質を確保ですか?」なんて思うこともあるわけです。
ミミズを食べるなんて、日本人の目から見たら「変なもの食べてはダメ!」と言いたくなるところですが、海外では食用にしている国もありますし、乾燥ミミズは漢方薬にも使われているのです。
犬が拾い食いしたミミズから寄生虫がうつったりする心配もありません。
つまり、犬にとって乾燥したミミズを食べることは、良質なタンパク質と薬効成分を自力で摂取していると言っても間違いはないようです。
とはいえ、やっぱり道路で干からびたミミズを美味しそうに食べている愛犬を見たくはないものですよね
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犬がミミズ好きな理由はわかった!でも、どうにかして止めさせたい!
犬がミミズの匂いに惹かれるのも、食べるのも理由がわかれば、好きなようにさせておけばいいかと言えばそうでもないですよね。
一つ目の問題点は、何が愛犬の体にくっつかわからない点です。
地面で体をスリスリすることで、もしかしたら、寄生虫などに感染するかもしれませんよね。
2つ目の問点は、犬が臭くなることです。
一回くらいでは気にならならない臭いも、毎回散歩の度に体をスリスリしたり、ミミズを食べたりすれば、犬にとっては最高に幸せな事でしょうが、ミミズ臭の愛犬を抱っこするのは・・・ちょっと考えてしまいますよね。
3つ目の問題点は、拾い食いの習慣がついてしまうことです
ミミズを食べることを許してしまえば、他の物も拾って食べて良いと犬は学習してしまうことが心配です。
地面に落ちているものは、犬が口にしてもいいものばかりではありません。
タバコの吸い殻、ビニールや金属片、もしかしたら悪意に満ちた毒入りの食べ物だって落ちている可能性があります。
10数年まえにご近所で毒入り肉団子を拾い食いした犬が死亡する事件がありました
そうやって考えると、犬の命を守るためにも、どんなに犬にとって魅力的なミミズだって、食べたり、体にスリスリすることは止めさせた方が良いということです。
愛犬が繰り返すたびに「ダメ」な事を教えるしかない
これだけ魅力的なものを前にして、「ダメ」と言ったってなかなか一回で聞き分けてくれるわけではありません。
ダメな事を覚えさせるのには、それなりに根気は必要ですし、間違って口にしたものを吐き出させるためには、犬が口にしたものを取り上げることができるように訓練も必要です。
我が家の花母さんは、ミミズどころか、干からびた雀を咥えてしまったこともあります。
小雪はミミズから体を引き離そうとしたら、腹が立って他の犬達と大喧嘩を始めてしまったこともあります。
そのつど、「マテ」「ダメ」「出せ」を繰り返し、今では花は良質なタンパク質を拾い食いすることはありません。
小雪は今でも時々ミミズにスリスリしようとしますが、ダメ!と言えば???みたいな感じで母ちゃんの顔を見て、ミミズから離れてくれます。
ミミズに興味があっても、ダメと言われれば止められるようにまでするのは、散歩に必要な躾でしょう。
wanmama