犬との暮らし

犬がミミズを擦り付ける・食べる理由は匂いが好きだから!

2015年11月13日

公園のトイプードル

梅雨が明け、一気に暑くなると乾燥したミミズを沢山見かけるようになります。

愛犬がミミズの干物(死骸)に体をすりすりする姿は、家族としてあまり好ましいものではありません。

我が家のワンコにもミミズの干物を発見するたびに、嬉しそうに地面に体をこすりつけるワンコがいますが、トリミング後にされると悲しくなるものです。

さらに、すりすりしたミミズを咥えてお持ち帰りしようとすることもあり、そのたびに「ダメ!!」と大きな声を出してしまいます。

不潔だから・衛生面が心配になるミミズへの執着心

どうして犬はこんなにミミズが大好きなのかというと

ミミズの匂いっていい匂いなんだよね~♪

ということなんです。

犬はミミズの匂いが大好き!家族には理解できない香りの好み

庭のミミズ

犬にとって、一番魅力的な香りとは、ミミズが腐った臭いだそうです。

干からびたミミズよりも、干からびる前の腐敗が始まった匂いが好きなようですよ。

生きたミミズや、干からびすぎたミミズよりも、半分くらい干からびたミミズに犬が惹かれるのは、犬にとって魅力的な香りを沢山出しているからみたいです。

犬がミミズにすりすりするのは野生の本能

犬がミミズを体に擦り付ける理由として、犬が敵から身を守るため自分自身の匂いを消すためにと考えられています。

ミミズの匂いを体に擦り付けるという行動は、生まれた時から備わっている野生の本能なのかもしれません。

シャンプーした後は、地面やミミズにすりすりすることが多い気がするわ?
シャンプーの匂いって臭いんだもん

もしかしたら我が家のワンコだけかもしれませんが、ミミズを体に擦り付けるのってトリミングの後が一番多いような気がします。

家族にとっては好ましいシャンプーの香りですが、実際のところ犬にとっては嫌いな匂いの一つなようでして、この匂いを消すためにミミズにすりすりしている可能性もある気がします。

飼い主としては理解が出来ない犬の行動ですが、地面にスリスリしている時の、なんとも幸せそうな顔を見てると「そんなに楽しいの?」なんて聞いてみてしまうこともあります。

犬がミミズを食べたがる理由

庭のミミズ

人間にとってミミズは食べ物にはみえませんが、犬にとってはとっても美味しい食べ物なんです。

一度でも口にしてしまうとその味を覚えてしまい、ミミズを見つけると食べようとしてしまいます。

飼い主としてはギャ~と叫びたくなるのですが、犬は「こんなに美味しいのに?」といった感じできょとんとしていませんか?

私もこれが何度も続くうちに、「自力で食料探してるのね」などと諦めてしまうことも度々ありました。

ミミズを食べるなんて日本人の目から見たら「変なもの食べてはダメ!」と言いたくなるところですが、海外では食用にしている国もありますし、乾燥ミミズは漢方薬にも使われているのです。

つまり、犬にとって乾燥したミミズを食べることは、良質なタンパク質を自力で摂取していると考えることもできますが、心配なのは犬が拾い食いしたミミズから、ごくまれにですが寄生虫が移ることもあるため、やはり食べさせるのはやめさせたいところです。

犬がミミズを食べる・スリスリする行動やめさせる方法

犬が散歩中に出会ってしまうミミズの死骸

ミミズを食べる・スリスリするのをやめさせるためには、ミミズの死骸に出会わなくするしかありません。

散歩コースを考える

でも、毎日の散歩で絶対に合わないというのは難しいものですよね。

まずは、アスファルトが少ない散歩コースを選んでみましょう。

アスファルトが暑くなる季節、雨上がりに地表に出てきたミミズが干からびやすくなる場所でもあります。

できるだけ、土や草がある場所を選ぶだけでも、干からびたミミズに合う危険性は回避できるはずです。

シャンプー・トリミング後は要注意

先ほども書きましたが、犬にとっては干からびたミミズはよい香りで、シャンプーは嫌いな匂いです。

自分の強烈な匂いを消すためにミミズにすりすりする確率が高くなるシャンプー・トリミング後は、ミミズに出会う確率が少ないコースを選ぶ必要があります。

飼い主に意識を向けさせる

散歩中、犬が好き勝手な行動を始めても、家族の声掛けでスッと意識が向くようにしましょう。

これができるようになると、犬が万が一ミミズを咥えようとしたり、スリスリを始めようとしてもすぐに止めてくれます。

飼い主との散歩は楽しいもの、安心できると信頼関係を築くことが大切です。

まとめ

犬がミミズにスリスリしたり、食べたりするのは基本的には問題はありません。

ただ、家族としてはあまり嬉しくない行動ですし、干からびたミミズを食べることで、なんでも拾い食いするようになってしまう可能性もあります。

犬の野生の本能だとしても、食べないのに越したことはありません。

散歩中の愛犬の気になる行動を止める・しつけをする・散歩コースを考えるなどで対応していただきたいと思います。

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