愛らしい子犬を家族として迎えると、トイレのしつけに予防接種など家族としてやることは沢山!
でも、一番大切なのは子犬が健やかに育つためのドッグフード選びです。
子犬が成犬になるまで小型犬なら1年、中型犬~大型犬なら1年半から2年
体が急激に成長する子犬期に必要なエネルギー量は成犬の1.2倍~2倍
あっという間に過ぎてしまうコロコロとした子犬期
この時期の栄養不足は体の成長を妨げるだけではなく、将来の身体の不調などを招くリスクが高くなる恐れがあります。
子犬の健康を守り、元気で長生きしてもらうためのドッグフード選びは、家族が一番最初にしてあげることができるプレゼントです。
そこで、子犬のためのドッグフード選びのポイント、子犬期の食餌の悩み、おすすめのドッグフードなどを詳しくご紹介します。
可愛い子犬のためのドッグフード選びの参考にしてください。
子犬(パピー用)ドッグフードを購入するときの大切なポイント
体を作る大切な子犬期のドッグフードを選びのポイントは3つです!
「安心できる素材」「余計な油脂類や添加物が配合されていない」そして「肉や魚などの動物性たんぱく質の配合量」
ドッグフードを購入するときには、この3つをしっかりとチェックしてください。
1・無添加で安心できるもの
ドッグフードの長期保存可能にしている酸化防止剤
犬の食欲をそそり、食いつきをよくする油脂類や香料
飼い主が「これ、美味しそう!」と感じるように、見た目を良くする着色料
こういった添加物は、犬の内臓に負担をかけ、アレルギーの原因や発がん性のリスクを高くする恐れがあります。
この中でも特に注意したのが「酸化防止剤」と「着色料」
体をつくる大切な子犬期は成犬と比べて食べる量も多いため、このようは添加物が配合されているドッグフードを与え続けてしまうと、成犬時よりも影響が大きいといえます。
避けておきたい添加物
7歳以上の犬の死亡原因トップは「癌」
この原因の一つに多くの医師が「長年蓄積された添加物」が影響していると認めています。
犬が病気になる原因となる下記の添加物が配合されているドッグフードは避けておきましょう。
- エトキシ・・・日本では人の食品の使用・農薬の使用は認められていない
- BHA・・・ラットによる試験で発がん性があることが報告されている
- BHT・・・発がん性・腎臓、肝臓の機能障害を引き起こす毒性の強い成分
- 赤色○○号/青色○○号・・・合成着色料の種類によっては、発がん性・染色体異常が認められている
酸化防止剤のエトキシン・BHA・BHT・没食子酸プロピルは、安価な大袋のドッグフードに使用されている可能性が高い添加物です。
酸化防止剤として使われている(エトキシン・BHA・BHT・没食子酸プロピル)が配合されているものは大丈夫だよねと考えてしまいますが、体が未熟な子犬に食べさせるのはやはり心配です。
たとえペット安全法で決められている基準内の量だとしても、子犬のドッグフードにはおすすめできません。
無添加のドッグフードに使用されている酸化防止剤について
できたてのドッグフードをどれだけ素早く袋詰めにしても、ドッグフードの酸化を防ぐためには酸化防止剤は必要です。
ビタミンC・トコフェロール(ビタミンE)・ミックストコフェロール・植物性由来抽出物質(ローズマリーなど)天然の酸化防止剤を使っているものを選んでください
2・素材がヒューマングレード以上のもの
ドッグフードを選ぶ際には、○○ミールや○○エキス、肉類などと表示されているものは注意が必要です。
○○ミールや○○エキス、肉類などと原材料の表記があいまいになっているものは、粗悪な肉や部位が使われている可能性があります。
でも、メーカーによっては良質な素材を、ミールやエキスとして使用しているものもあります。
このようは表記がされているドッグフードすべてが危険なわけではないため、どこを基準に選んだらいいのか迷うこともあるでしょう。
見極める方法としては、ヒューマングレード以上の原材料で作られているドッグフードを選んでください。
人が食べることができる材料で作られたものなら、安心して子犬に与えることができますよ。
3・良質なタンパク質がメインに配合され栄養価の高いもの
栄養価が低く消化の悪い食餌は、子犬を大食傾向にし嘔吐や下痢を起こす原因になる可能性があります。
しっかりとした骨格や筋肉、内臓や免疫系を作る子犬期だからこそ、栄養価が高く魚や肉など動物性たんぱく質がしっかりと配合された『高たんぱく』なドッグフードを選んでください。
ドッグフードの原材料表示は配合量の多い順に書かれていますので、上位にトウモロコシや小麦などの穀物が書かれているドッグフードは、タンパク質の量・消化の点からもおすすめすることはできません。
子犬の場合は、タンパク質が25~32%以上が選ぶときのポイントになります。
高カロリー・高脂肪ドッグフードの注意点
脂肪は体温、正常な被毛や皮膚の維持、内臓の保護などのために必要な栄養素ですが、脂肪の値が大きくなるとどうしてもカロリーも高くなってしまいます。
カロリーや脂質の値を見て、できるだけ高カロリー高脂肪のドッグフードを選ばないようにする飼い主さんもいますが、子犬は成犬よりも脂質が多く必要なためおすすめできません。
ただし、大型犬の場合には脂肪の過剰摂取によるエネルギー過多は、骨格疾患のリスクを高める原因となるため脂肪含有量には注意が必要になります。
犬種によって脂肪含有量もしっかりチェックしておきましょう。
子犬に穀物不使用グレインフリーのドッグフードが一押しって本当?
成長期の子犬には良質なタンパク質を多く含むドッグフードが必要ということで、最近では子犬のドッグフード選びに「グレインフリー」を選択される家族も増えました。
もともと肉食だった犬は炭水化物の消化が苦手なため、穀物不使用のドッグフードは消化が良く犬の健康のためには良い!といった説が多くネットで書かれているからだとも考えられます。
たしかに、犬は人のように唾液で炭水化物を分解することはできません。
でも、最近の研究では犬は小腸でデンプンを消化吸収できることがわかってきました。
つまり子犬期のドッグフードはなにがなんでもグレインフリーを選ぶ必要はないということです。
子犬用ドッグフードで避けておきたい炭水化物(穀類)について
犬にとって穀類(炭水化物)は、決して食べてはいけないものではありません。
炭水化物が不足すると適正体重の維持が難しくなったり、筋肉中のエネルギーが使われ筋肉が衰える原因にもなってしまいます。
また、炭水化物に含まれる繊維質は腸内環境を整える大切な働きを持っています。
腸内バランスや栄養を考えると、体重の維持などに必要な栄養の一つであるのは間違いありません。
ただし、子犬期に与える際には、次の2点だけは注意が必要です
アレルギーや消化不良を起こしやすい小麦は避けておく
小麦のグルテンはアレルギーが起きやすく、お腹が緩くなりやすいといった問題があります。
小麦アレルギーではないのなら心配することはありませんが、将来のリスクを考えるのなら子犬期には(成犬になっても)できるだけ避けてほしい原材料の一つです。
トウモロコシは原材料の1番目~3番目までに書かれていたら買わない
トウモロコシは犬にとっては消化がしにくいデメリットがありますが、犬の成長に欠かせない炭水化物や食物繊維など大切な栄養を持つ食材です。
ただ、ドッグフードに入っているトウモロコシは私たちが想像している黄色部分(食べることができる部分)だけではなく、通常なら廃棄される部分まで粉にして使われている可能性があります。
安価で手に入るトウモロコシはドッグフードのカサ増しのために使われることも多く、原材料の1番目~3番目までにトウモロコシの表記があるドッグフードの購入は避けておくのが良いでしょう。
トウモロコシや小麦が上位表示されているドッグフードは、無添加のものに比べて購入しやすい・続けやすいといったメリットもありますが、最近増えている犬アレルギー問題にも関係するため、成長期の子犬に与えるときには注意が必要です。
全年齢用ドッグフードを子犬に与えるときのメリット・デメリット
タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルの5大栄養素がしっかりと配合され、全年齢と記載されているドッグフードであれば、子犬期にもしっかり対応ができます。
オールステージのドッグフードには、大きなデメリットというものはありません。
月齢や年齢、体型に合った量を食べさせるだけですので、全年齢用ドッグフードはとっても使い勝手のよい餌でしょう。
オールステージ(全年齢対応)ドッグフードのメリット
ドッグフードの切り替え時におきやすい、お腹が緩くなる、吐くといった心配をする必要がありません。
また、ドッグフードを切り替えると食欲をなくしてしまう子犬の場合にも、全年齢対応のドッグフードは与えやすいでしょう。
オールステージ(全年齢対応)ドッグフードのデメリット
子犬のころよりも餌の量を減らすことが可哀そうで、”つい”多く与えてしまい愛犬を太らせてしまう飼い主さんがたまにいます。
同じドッグフードを続ける際には、犬の成長に合わせて量の調整をしっかりする必要があります。
もう一点、注意が必要なのがタンパク質と脂質の量です。
オールステージでも子犬の月齢にあったものを選ぶ
オールステージ・全年齢対象と表記されているドッグフードの中には、子犬にはタンパク質や脂質の量が不足しているものがあります。
このようなドッグフードでは、子犬が栄養不足となり成長を妨げる原因となってしまうため、細かいことかもしれませんが購入の際はパッケージの裏面までしっかり確認して購入してください。
また。全年齢と書かれていても。じつは生後4か月以降とか生後7か月以降など注意書きがされているものもあります。
子犬の栄養不足を避けるためには、たとえオールステージでも月齢にあったものを選んでください。
子犬におすすめのドッグフード3選
成長期の子犬に必要な栄養がしっかりとることができ、体に負担をかける添加物が配合されていないドッグフードを3つご紹介します。
モグワン
主原料 | チキン&サーモン |
人工添加物 | ー |
穀類 | ー |
粗タンパク質 | 28% |
粗脂肪分 | 12% |
対応年齢 | 生後2か月~ |
原産国 | イギリス |
- 原材料はすべてヒューマングレード
- 肉とのバランスを考え、厳選した野菜やフルーツをたっぷり配合
- 動物性たんぱく質50%以上
- 高たんぱく・グレインフリー
- 穀物不使用で消化器官の弱い子犬に負担がない
- 手作り派でも、工夫ができるシンプル設計
- 獣医学雑誌でおすすめのフードとして2017年3月号に掲載
>>>モグワンの口コミを徹底調査!子犬に安心して食べさせることはできるのか?
ファインペッツ
主原料 | 鹿肉・鶏肉 |
人工添加物 | ー |
穀類 | オートミール・大麦・全粒米 |
粗タンパク質 | 26%以上 |
粗脂肪分 | 16%以上 |
対応年齢 | 生後2か月~ |
原産国 | オランダ |
- アレルギー性の低い鹿肉・鶏肉・鮭肉が主原料
- 肉類原材料割合が80%
- 中国産原材料は一切使用しない
- 消化吸収率87%と超高率なため、少ない量で充分な栄養が賄える
>>>ファインペッツとファインペッツ極み、2つを愛犬に与えてた口コミ体験談
アカナ パピースモールブリード
主原料 | 新鮮鶏肉、鶏肉ミール、七面鳥肉ミール |
人工添加物 | ー |
穀類 | ー |
粗タンパク質 | 33.0%以上 |
粗脂肪分 | 20.0%以上 |
対応年齢 | パピー用 |
原産国 | カナダ |
- 放し飼い新鮮鶏肉、巣に産み落とされた全卵、天然太平洋カレイ
- 新鮮なフルーツと野菜
- 60%が動物性たんぱく質
- 穀類・じゃがいも・タピオカ不使用
- アカナで使用されている○○ミールは、人間が食べられるものを使用した安全なもの
子犬の離乳食はいつから?
母乳をたっぷり飲んですくすく育ってきた子犬もが硬い食べ物に興味を持ち出し、母犬が徐々に授乳を拒むようになる生後3週間ほどが離乳食を始めるタイミングになります。
最近では子犬用の離乳食も販売されているので、これを粥状にしたものを与えるか、細かく砕いた子犬用のドッグフードを犬用のミルクや水、ぬるま湯でふやかしたものを与えてください。
離乳食からカリカリドッグフードへの切り替えのタイミング
5週齢くらいには粥状のものを完食できるようになります。
このころから徐々にフードのふやかす時間を短くして固さを調整すればOKです。
子犬のお腹の調子や排便の状態をチェックしながら徐々にフードを固くしていき、生後7~8週齢までには離乳食を完了させます。
子犬のドッグフードのふやかし方
ドッグフードは20分ほど水につけておくと『ふやかす』ことができます。
この時間を調整することで、食べ方や成長に合わせたドッグフードの固さにすることができます。
ドッグフードの食いつきが悪い時には、子犬の食いつきを良くするためには『ぬるま湯』でふやかしてみてください。
こうすると、ドッグフードの香りが立ち子犬の食欲をそそり食い付きが良くなるはずです。
ドッグフードふやかし方の注意点
ドッグフードに含まれる栄養素の中には熱に弱い成分もあります。
ドッグフードの栄養素をしっかりと摂るためには、
- 熱湯でふやかさない
- 電子レンジで加熱しない
- 栄養が溶け込んでいる水分も一緒に与える
この3つを守って、ドッグフードはふやかし、食べきれなかった場合には必ず捨ててください。
子犬用から成犬用ドッグフードに切り替えるタイミング
子犬・パピー用のドッグフードは成犬用のドッグフードと比べ、消化吸収が良く栄養価が高く作られています。
そのため、骨格の成長が止まり体にしっかりと脂肪や筋肉がついた後も子犬用のドッグフードを与え続けると、肥満の原因となってしまいます。
犬種によって成犬になるタイミングが違うため、それぞれにあったタイミングでフードの切り替えが必要です。
ドッグフード切り替え月齢
超小型犬・・・約8~9か月
中型犬・・・約12ヵ月
大型犬・・・約18ヵ月
全年齢用ドッグフードでドッグフードの切り替えをスムーズにする
子犬用から成犬用ドッグフードに切り替える時期は、ちょうど犬の反抗期に重なり「ドッグフードを食べてくれない」といった悩みがあります。
このような悩みを解決するためには、好奇心旺盛でしっかりと食べてくれる時期に全年齢用のドッグフードに切り替えておくのもおすすめです。
まとめ
あっという間に成犬になってしまう子犬のため、ドッグフードを選ぶポイントは4つ!
- 無添加
- 子犬の成長に必要な良質なタンパク質と脂質
- タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルの5大栄養素がバランスよく配合
- ヒューマングレード以上の素材
成長に必要な栄養素、将来の健康リスクを少なくする無添加ドッグフードを選んでください。
子犬から成犬になるまでの間、ドッグフードの切り替えや餌の食べさせ方・与え方を変えていかないといけないので、家族としてはちょっと大変かもしれません。
でも、ドッグフードは子犬の体をづくりに大きな影響があるだけに、必要な栄養があるドッグフードを月齢に合わせて選ぶことはとっても大切です。
ドッグフードを切り替えるタイミングに迷うようであれば、全年齢対応(オールステージ)のドッグフードで、タンパク質・脂質の含量をクリアしているものを選んでください。
こちらで全年齢用ドッグフードは、子犬に必要な栄養がしっかりと配合され消化吸収に優れたフードです。
子犬と家族のストレスを減らすためにも、オールステージのドッグフードを子犬のゴハンの候補にしてみてください。