あばら骨が浮き出てる、毛並みがガサガサ、うちの犬痩せすぎてなにか病気なのかしら?
でも、獣医さんには「健康に問題はありませんよ」と言われたけど、こんなに痩せてしまっているのはやっぱり心配なんです・・・
こんな悩みを抱えて犬の体に脂肪が少しでもつきやすいドッグフードを探しに見える飼い主さんもいます。
愛犬のダイエットに四苦八苦している飼い主さんからすれば、たっぷり好きなものを食べさせることができる痩せすぎのワンコはものすごく羨ましいみたいですが、食べても食べても痩せる犬の飼い主さんにとっては不安だらけなんです。
痩せすぎた犬を太らせるためにはいろいろな方法がありますが、犬の年齢や与えているドッグフードによっても、犬を太らせるための方法は変わってきます。
そこで、犬がどうして痩せすぎてしまうのか?どうやったら太らせることができるのかをまとめましたので参考にしてくださいね。
痩せすぎの犬の体形は?肋骨が浮き出ていませんか?
犬の健康的な体型を確認する方法として『BODY CONDITION (ボディコンディション)』があります。
この表をもとに犬の肥満度を調べる飼い主さんのほうが多いかもしれませんね。
太りすぎは犬が病気になるリスクを高くしますが、痩せすぎも太りすぎと同様に犬にとってはあまり健康的とはいえません。
食事を普通に与えているのに犬が痩せてくるときには次のような病気が考えられます。
- 心臓病
- がん
- 膵臓病
- 肝臓病
- 寄生虫
- 糖尿病
上記のように病気が原因で犬が食べても太らない場合には、まずは適切な治療が必要です。
ただ、病気はまったくなく、痩せていても元気に動き回る、機嫌がいい、毛づやもそれなりで食欲もあり、目にも力がある場合には、もともと太りにくい体質かもしれません。
とはいえ、飼い主さんとしては『もう少し太ってほしい』ですよね。
そこで今度は、健康上に問題はないけど食べても太らない原因をチェックしてみましょう。
犬が太らないのは食事にも原因あり?痩せすぎる犬の6つの原因
犬も人間と同じように「太りにくい」体質のワンコもいますが、犬の行動などを観察していると痩せすぎてしまう犬にはそれなりに原因もあるようです。
痩せやすい犬5つの原因
- 摂取カロリーよりも消費カロリーのほうが多い
- ドッグフードの給与量にこだわりすぎている
- ドッグフードの消化吸収が悪い
- 老犬になり食べ物の吸収率が悪くなっている
- 食べる量が少ない
- ストレス
運動量が多い、活発に動き回る犬は、多く食べてもエネルギー量が足りずなかなか太ることができませんので、効率よく摂取カロリーを上げる必要があります。
消費エネルギーが大きい犬の場合、ドッグフードのパッケージに書かれている給与量では栄養が足りないことも考えられます。
摂取カロリーはそこそこあっても、ドッグフードの消化吸収が悪ければ犬はなかなか太ることもできません。
さらに、老犬になると若い頃より消化吸収が落ちてしまい、結果として筋肉量や脂肪が減って痩せてしまうことがあります。
関連記事>>>老犬のドッグフードの選び方と与え方
食べる量が少ない犬の場合には、1日2回ではなく1日3回にわけてフードを食べさせて、一日に必要なカロリーを摂取させてください。
犬もヒート中はかなりストレスを感じるようで、ヒートが来るたびに痩せてしまうワンコもいます。
また去勢していないオス犬は、ヒート中の雌犬の匂いに敏感に反応し、ゴハンを食べなくなる犬もいます。
引っ越しや飼い主さんと過ごす時間の変化など、犬がストレスから痩せてしまう場合には、ストレスの原因をまずは取り除いてあげてください。
ドッグフードを変えると犬を太らせることはできるのか?
あなたは「犬 太らせる ドッグフード」こんなふうにネットを検索したことはありませんか?
そこに書かれている内容には、高たんぱく・高カロリー・穀物不使用のドッグフードを選びましょう!と書かれていませんか?
では、本当にカロリーが高めで、消化吸収に優れたグレインフリードッグフードを与えると犬は太ることができるのでしょうか?
グレインフリードッグフードは太りやすい?
たしかにカロリーが高いドッグフードを与えれば、太りやすい犬のほうが多いです。
でも、体質的に太りにくい犬の場合、たとえ脂質やカロリーの数値が高めのグレインフリードッグフードを与えても、なかなか体重が増えていかないこともあります。
さらに、給与量ではなかなか体重が増えないため、給与量を多くしたところ、軟便が続くようになった犬もいました。
このワンちゃんの場合、ドッグフードをポテトの配合がTOPにくる「ナチュラルバラス ポテト&ダックフォーミュラー」にヨーグルトかヤギミルクをプラスすることで、少しずつ体重が増加
痩せすぎから”やや痩せすぎ”まで体重を増やすことに成功しました。
食べる量が少なく痩せている犬には、ファインペッツやジウィピークなどが効率よく栄養がとれるのでおすすめです。
安いドッグフードは太りやすい
安価なドッグフードには動物性たんぱく質(肉や魚)よりも穀類が多く配合されています。
小麦やトウモロコシ、大豆などを使うことで、動物性たんぱく質を多く使うよりも安価にドッグフードを作れること、さらに植物性たんぱく質を配合することで、たんぱく質の量を増やすことができるからです。
お肉や魚が少ないとヘルシーなイメージで「痩せやすい」気がしますが、穀類が多いとい犬はうまく消化吸収ができない痩せすぎてしまう
反対に穀類が多いと糖質の量が増えるため太りやすくなる犬もいます。
粗悪な原材料を使ったドッグフードでたとえ体重が増えても、犬に必要な筋肉にはならず脂肪だけが増えてしまう可能性が大きいこと
もともと痩せやすい犬には、お腹は弱い犬もいるため下痢や軟便になりすいこと
さらにもう一つ付け加えると、動物性たんぱく質の配合量が多いと、たくさん食べても満足できいため大食いになりやすく胃腸に負担をかける可能性が大きくなってしまう
この3つの点からも安価なドッグフードで犬を太らせることはおすすめしていません。
パピー用ドッグフードで犬を太らせる
パピー用ドッグフードは栄養価が高いので、少ない量で満足してしまう痩せた犬に食べさせるのは効果があります。
ただし、パピー用ドッグフードは脂質も高くなっているため、継続して与え続けると肝臓などに負担をかける恐れがあるので、いつものドッグフードに少しだけ混ぜる
短期間だけにしておくなどしていてください。
犬を太らせるなら白米が一番早い!ドッグフードにトッピングで犬を太らせる
ドッグフードを変えてもなかなか太らない犬には、ドッグフード以外の食材をトッピングしてみてください。
犬を太らせたいときにおすすめの食材としては
- 白米
- ヤギミルク
- 乳酸菌(ヨーグルトやサプリメント)
- 生肉
このなかで一番早く体重を増やすことができるのが白米です。
白米
糖質の多い白米は、犬の体重を増やすのにはとても使いやすい食材です。
ただ、犬が糖質をドッグフード以外で摂ると、たんぱく質とのバランスが悪くなる、余分な糖質は脂肪になりやすいという問題があります。
炭水化物は犬を太らせるために一番の早道ですが、筋肉よりも脂肪が多くなる太り方をするので与えすぎには注意してください。
ヤギミルク
ヤギミルクはビタミンA・カルシウムが豊富に含まれ消化吸収率もよいので、老犬になり消化吸収力が落ちてきた老犬にもおすすめできます。
粉末のヤギミルクをそのままドッグフードにかけて与えてもいいですが、ぬるま湯で少し溶いてからドッグフードと混ぜてあげると、犬が食べやすくなります。
食の細い犬には、おやつとして与えるなどしてください。
生肉
犬が消化しやすい生肉は、少量でも犬に筋肉をつけさせやすい食材です。
加熱していない生肉は、酵素やミネラル・ビタミンなど犬に必要な栄養素を無理なく摂ることができます。
犬に生肉を与えるときには、寄生虫など犬に危険がないもの選んでください。
犬用の生肉として、鹿肉や馬肉が販売されていますので、ドッグフードを1~2割ほど減らして生肉をトッピングしてください。
関連記事>>>生の馬肉を犬に与えるメリットは?馬肉パラパラミンチを試してみました。
乳酸菌
犬が食べたものの消化吸収力を高める方法として、乳酸菌を毎日の食事にプラスするのもおすすめです。
腸内環境を環境を整えることでお腹のなかの善玉菌を増やし、お腹の調子が整うことで食べたものをしっかりと吸収できるできるようになります。
効果的なのは犬用の乳酸菌サプリメントですが、家族が食べている無糖ヨーグルト(プレーンヨーグルト)をドッグフードにトッピングするのもいいでしょう。
まとめ
犬を太らせるのは、炭水化物を多く与えれば早く太らせることができます。
ただし、筋肉量が低下してしまうため健康的な太り方とはいえません。
また、急激に犬を太らせるのは内臓に負担をかけてしまうことになります。
犬にしっかりとした筋肉をつけさせながら太らせるには、少し気長に食事で調整していくしかありません。
まずは犬の消化吸収率を高めること、良質なたんぱく質で筋肉と骨を、補助的に炭水化物(白米)などで糖質を補ってください。