老犬との生活

老犬トイプードルの骨が鳴る。子犬時代の栄養失調が原因でしょうか?

ミルクの横顔

こんにちは。段々と秋が深まってくると、食欲が増すのは人も犬も同じですね

我が家の愛犬6匹も毎日美味しそうにドッグフードもおやつも食べてくれます

しかし、白トイプードルのミルク爺だけは、2~3日置きぐらいにフードを食べてくれないこともあります。

それでも大好きなお肉・さつまいも・カボチャなどはしっかりと食べてくれるので、体力を落とすことなく冬を迎えれそうです。

成犬になっても小さな犬サイズの犬が増えてきました

ここ数年、犬の小型化が日本では進んできてるように思います。小さなサイズの犬は、日本の住宅事情にとても合うことが、犬の小型が進む一番の理由なのでしょう

我が家にいるトイプードル達は体重が3キロ~5キロ後半の重さまでいろいろです。

全員が脂肪層の厚さによる体の重さではない事から、しっかりした骨格と筋肉を持つトイプードルといえます。

最近よく見かける華奢なトイプードルと比較すると、かなりのマッチョ系の犬達です。

犬は小さいサイズをよしとし食事を減らし大きくしない

人気の小さいサイズのワンコ達の中には飼い主さんや、ショップやブリーダーさんの勝手な理由で小さくされている犬もいるようです。

犬がどれだけ大きくなっても気にならず、好きなだけ食べ物を与え犬を肥満にしてしまう飼い主さんがいる一方で、理想の大きさばかりに目が行ってしう飼い主さんもいます。

その犬本来の大きさにならないように食事量をかなりセーブして育てている飼い主さんも時々見かけます

もともとの骨格が大きくなれないのならともかく、成長期に栄養不足で大きくさせないのは、犬にとって良い事などないはずです。

食事自体に興味がなワンちゃんのために、飼い主さんが必死になって犬の健康のため食べられるものを探すか飼い主さん。

あばら骨が浮き上がり、毛並みもバサバサなのに避妊や去勢後に太りやすくなるからと、ずっとダイエットフードを与えてる方もいらっしゃいます。

では、この栄養が不足したまま老犬になった犬はどうなるのでしょうか?

老犬になれば筋肉量が落ちてきます

犬が子犬の頃から若く元気な時に、しっかりと栄養を摂り、しっかりとした筋肉量をつけても、7才過ぎくらいから少しずつ筋肉量が減っていきます

人間が足腰の筋肉が落ちることによって老化を感じるように、犬も後ろ足の筋肉が先に落ちていきます

若い時期にしっかりとした筋肉を作った犬でも、ある年齢がくると歩く姿や立ち上がるときによろけるようになってきます

筋肉を作るたんぱく質が不足したまま生活してきた犬では、さらに筋力低下が早く進むこととなります

栄養失調状態のトイプードルは薄毛でした

グッスリ眠る老犬

我が家のミルクは生後2か月の頃、保護されたトイプードルです

最初に保護された方が、母ちゃんが引き取るまでの間の約3か月間の世話をしていました。

この間の栄養状態が非常に悪く引き取ったときは、あばら骨が浮き上がっり、毛の量は少なく、少ない毛はパサパサでした。

大型犬しか飼われたことのない家だったためか、小さな小型犬の子犬を室内で世話をすることをしていませんでした。

冬の寒空のなか、外の犬小屋で飼われ、食事は昔風にお味噌汁かけご飯

それでは、さすがに飼い主が現れたときにまずいと思ったのでしょうか?

人から聞いてきた情報をもとにドッグフードをふやかして、あげる努力はされていたようです。

ただ、全部食べきるまでは新しいフードには変えないため、一度に沢山の量をふやかしたフードが翌日までケージの中にあったままだったのです。

この子犬時代の栄養状態の悪さからか、我が家に引き取ったあとも暫くは、毛並みが悪くふにゃふにゃなコートにスカスカな毛並み。

トリマーさんからも、毛量増えないかもしれませんよとまで言われたほどの栄養状態が悪かったのです。

食べることが好きだったから体がシッカリしてきた

そんなミルクですが、食べることに関しては一切わがままを言わない子犬でした。

出されたものは、なんでも美味しく食べてくれるワンコでした。

我が家に来てからは順調に成長し体つきもしっかりとし、毛量もたっぷりと増え我が家の家族になって15年

大きな病気もせず過ごしていますが、気になる症状を1つ持っています。

トイプードル「ミルク」の体は骨がぽきぽきと音を立てる

ミルクは若い時からふとしたことで、骨がぽきぽきと音を立てるトイプードルです

抱き上げた瞬間や、お手入れの最中ソファに飛び乗った瞬間など、毎日ではありませんが動作を変える瞬間に時々出る音は、子犬の頃の栄養不足が原因だと動物病院の検診で言われました。

15才になった今、ブラッシングするのも怖いほど、抱き上げるたびにポキポキと音がします。

歩いている時の背中もすっかり丸くなってしまいました。

それでも、脱臼や骨折などはせず、お散歩も楽しく皆と出かけます

筋肉量を減らさないように食事に気をつける

子犬の時代に摂取する栄養は丈夫な体を作り、老犬になるまで影響を与え続けます

子犬時代に十分な栄養を摂ることが出来なかったトイプードル「ミルク爺」の体を支えているのは、毎日の食事と軽い運動です

骨を支える筋肉量を減らさないようにすることで、弱った骨格を支えているのです。

体が弱った老犬を最後まで看取れますか?

体格が小さい犬のほうが売れるからとか、体が小さいこの方が自慢が出来るとか、人間の勝手で食事をセーブされた犬が健康であるはずがないのです

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老いはどんな生き物にもやってきます。その時、少しでも元気なシニア犬ライフを送ってもらうためにも、しっかりと食べさせてあげてください。

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