トイプードルの首はとても細く、首輪をつけて散歩をさせるのは虐待ではと感じている人がいます。
首輪は犬の身体に負担をかけ、ハーネスは犬にとってはいい事ばかりと説明されるお店もあるようです。
なかには、トイプードルの細い首にカラーをつけてるなんて、飼い主としてどうなの?みたいに言われてしまい、困ってしまった飼い主さんもいます。
さて、トイプードルにとって、首輪とハーネスはどちらが正しく、安全に使えるのでしょうか?
ハーネスをトイプードルの散歩に選ぶ一番の理由
ハーネスをススメる最大の理由は犬の体に負担がかからない事でしょう。
ハーネスとは、もともと犬ぞりの犬が人や重い荷物を載せたそりを引っ張る時に、体に負担がかからないように作られたものと言われています。
そのため、犬がドンドンと力を入れて引っぱっても、犬が咳き込んだりすることはありません。
ハーネスは首輪とは違い、体にかかる負荷が分散されるため犬の身体に負担がかかりません。
トイプードルに多い呼吸器系疾患「気管虚脱」など、呼吸器系の問題をもつワンちゃんでも安心して使えます。
首輪は抜けるけどハーネスは大丈夫はウソ!
愛犬の身体への負担を考えてハーネスを選ぶ人もいますが、散歩中に首輪が抜けてしまい怖い思いをした飼い主さんが、慌ててハーネスを探すこともあります。
では、本当にハーネスは安全なのでしょうか?
犬は飼い主さんが想像するよりも器用です。
ハーネスから上手に足を一本ずつ抜き、マジックショーの縄ぬけのように、ハーネスから抜け出してしまうワンちゃんもいます。
また、上手にマズルをハーネスの胸の部分に通し、飼い主さんが立ち話に夢中になっている間に噛みきって脱走してしまったワンちゃんもいます。
なかにはハーネスの装着が緩く、走り回っているうちに、どうしてだか体が抜けてしまったワンちゃんもいます。
首輪もハーネスも装着の仕方を間違えてしまったりすると危険な事には変わりがありません。
首輪をつける場合は指が2本入るゆるさにし、ハーネスも胴回りにちゃんとサイズを合わせないといけません。
犬のしつけをしっかりしたいのなら首輪がやっぱりおすすめ!
首輪か?ハーネスか?
飼い主さんが迷って相談されるときには、基本的には首輪をおススメしています。
散歩での引っぱり癖や、拾い癖などないワンちゃんであれば、ハーネスでも問題はないのですが、子犬やしつけに問題を抱えてしまったワンちゃんの場合は、ハーネスを使用してのしつけは難しいと考えるからです。
母犬が子犬の躾をするときに、首を噛んで危険なことなどを教えます。
この習性を利用して、首輪につながったリードを引いたり、緩めたりすることで犬にしつけをします。
これがハーネスの場合、危険なことを教えたり、引っぱり癖を直そうと思っても、犬にはなかなか伝わらないものです。
犬が散歩中にグイグイと引っぱることで咳き込むのなら、ハーネスにする前に引っ張り癖を治さないといけません。
呼吸器に問題があるトイプードルはハーネスがおすすめ
しつけの点では首輪をおすすめしますが、呼吸器に問題がある犬の場合はハーネスをおすすめします。
リードをぐいぐい引っ張らないワンちゃんであれば、呼吸器系に問題があっても首輪が使えますが、引っ張り癖のないこワンコですと首輪では負担がかっかてしまいます。
トイプードルは気管虚脱になりやすい犬種のため、疑いのある場合には予防のためにもハーネスにしましよう。
ハーネスと首輪を上手に使い分ける
トイプードルの小さな体に負担がかからないハーネス
躾けのしやすさを考えるのなら首輪、それぞれにメリットもデメリットはあります。
愛犬の身体に健康上の問題や、しつけの問題などがなければハーネス
散歩中の問題など普段の生活で犬のしつけ中であれば首輪を使う
それぞれに合わせて上手に使い分ければ、安心して散歩に使っていただけるでしょう