犬を見ていて一番羨ましいと感じるのはどんな時ですか?
毎日、ゆっくりと好きなだけ眠る愛犬の姿に「あ~私も犬になりたい!!」なんて、きっと誰でも一度は考えたことがあるはずです。
私たち家族から見たら、食べる・散歩する・遊ぶ以外は、ほとんどの時間を眠ることに使う犬の姿に、時々どこか体が悪いのだろうかと心配になる飼い主さんもいます。
では、犬の睡眠時間はどのくらいが普通なのでしょうか?
犬の正しい睡眠時間について
一日の大半を眠っている犬ですが、睡眠時間は年齢とともに変化します。
ワシントン大学の調査結果によると、人間の平均睡眠時間は8時間、犬の平均睡眠時間は10.6時間。
忙しい日本人なら8時間しっかり眠っている人は少ないでしょうから、中にはワンちゃんの平均睡眠時間の半分以下なんてこともあるかもしれませんね。
犬の平均睡眠時間10.6時間と愛犬の睡眠時間を比較してみたとき
「うちのこ、もっとたくさん寝てるわ」「もっと長い時間動き回っているけど睡眠不足かしら?」なんて気になった方もいるはずですよね?
じつは犬の睡眠時間は、子犬・成犬・老犬によっても違いますし、犬種や体の大きさによっても変わってきます。
- 成犬・・・12~15時間
- 子犬・老犬・・・18~19時間
子犬時代から老犬まで、犬は年齢とともに睡眠時間が変化していきます。
とくに睡眠時間が変化していると感じるのは、犬が老犬になり段々と体の衰えが見えだすころでしょう。
老犬になると起きているときの行動もゆったりしたものになり、まるで食事と排泄、散歩以外は寝ているだけのように感じます。
犬種や体の大きさ、性格によっても睡眠時間には差があるものです。
超大型犬の睡眠時間は比較的長く、長時間作業をするボーダーコリーなどの作業犬の睡眠時間は短いと言われています。
また、同じ犬種でも睡眠時間に個体差があるものです。
実際、我が家で一緒に暮らした犬達の中では、体が大きな犬ほどよく眠り、小型犬種になるほどちょこまかと動き回っている時間が長い感じがします。
また、トイプードル5匹の中でも睡眠時間にはバラつきがあります。
それこそ一日中寝ていて大丈夫なの?と心配になる犬もいれば、横にはなっているけど目はきょろきょろとさせ、なかなか眠らない犬もいます。
犬の飼われている状況や性格なども睡眠時間の長さに関係しているはずですから、平均睡眠時間よりも多少前後することはあることを知っておきましょう。
犬がぐっすり眠っていないけど睡眠時間は足りているの?
一日の半分は眠っている犬ですが、熟睡はしているのでしょうか?
レム睡眠とノンレム睡眠
眠りには浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠があります。
人間の場合は、睡眠時間の80%がノンレム睡眠で、20%がレム睡眠
犬の場合はこの逆で、80%がレム睡眠と浅い眠りがほとんどです。
犬がちょっとした物音で目を覚ましたり、飼い主が体を動かした瞬間、パッと目を開けきょろきょろとしたりすることが多いのは、レム睡眠状態が長いからです。
ちょっとしたことで目が覚める犬の姿をみていると「睡眠時間足りてないんじゃないの?」なんて心配になることもありますが、睡眠の質が人と違うのですから、あまり心配はなさそうですね。
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犬が寝言を言っているときはぐっすり眠っているの?
犬も眠っているときにゴニョゴニョと寝言を言ったり、まるで走り回っているように手足をばたばた動かしてみたり、ぶんぶんと尻尾をふったりします。
名前を呼んでも、起きる気配もなく、時には嬉しそうな表情を浮かべることありませんか?
こんな犬の様子をみていると「熟睡しているんだな( ´艸`)」なんて思ってしまいますが、この時はレム睡眠状態で眠りが浅い時。
熟睡しているかどうかわからないときには、うっすらと開いている犬の目を観察してみてください。
眼球がきょろきょろと動いているなら、体は眠っているのに脳が活発に動いているレム睡眠状態だとわかりますよ。
熟睡しているときはどんな時?
寝ているようで一日のほとんどが浅い眠りの犬ですが、仰向けになってへそ天で眠っているときは環境や家族に対し安心しきってぐっすり眠っている証拠です。
また、横向きに寝ているときでも、体全体の力が抜いた感じで眠っているなら、へそ天と同じようにぐっすり眠っている状態と言えるでしょう
睡眠時間が短いと犬はストレスが溜まる
人間も睡眠不足が続くとストレスが溜まり、イライラしたり体調を崩しやすいなどの問題がでてきます。
犬も人間と同じで、睡眠不足が続くとストレスを溜め込んでしまいます。
そのため、犬が安心してくつろげる環境を整えてあげることも大切です。
- 犬とのお出かけ時間が長すぎていませんか?
- 急激な環境の変化で犬が落ち着けなくなっていませんか?
- 家族以外の人の出入りが多くなかったですか?
犬が喜ぶだろうと思ってしてあげたことが、実は犬の睡眠不足の原因になっていることがあります。
お腹の調子は悪くはないのに食欲がない。なんだかピリピリしているなど、病気でもなさそうだけどなんだか様子がおかしい時には、睡眠不足も疑ってみましょう。
愛犬にとって睡眠不足にならないための絶対的な条件は、安心して誰かに守ってもらえる環境です。
自分を守ってくれる生活環境
寝心地のいい場所
そして、外敵から守ってくれる家族
犬にとっても睡眠は大切な時間です。
良い眠りが健康な明日を作ってくれるのですから、犬がで~んとへそ天をして眠れる環境を作ってあげましょう。
wanmama