昨日の午前4時過ぎに、18歳の花が旅立ちました。
最後まで本当にキレイなまま逝った花は、きっと今頃『大吉』と『ミルク』に合って走り回っていると思います。
この数年で3匹の犬を見送りましたが、いつもスッキリと晴れた青空
あ~今日はいい天気だから、きっと気分よく虹の橋を渡ることができるだろうな~と、淋しいながらも”ちょっと”だけホッとしています。
19歳まできっと生きてくれるよね・・・そう信じていました
私が食事の支度を始めると、どの犬よりも先に気が付いて、ハウスの中をぐるぐる歩き回るワンコだった花
腰はすっかり曲がってしまい、目も見えないくなったものの本当に元気
排せつもタイミングさえつかめば、おもらしすることもなくちゃんとできるワンコでした。
だから家族は「花はきっと19歳まで生きるよね」と信じていたんです。
美味しい匂いがしても立つことができない花
10月27日には娘ワンコ『小雪』の誕生日
ケーキと鶏肉を美味しそうに食べ、食後も楽しそうにクルクルと歩き回っていた花。
18歳とは思えないほどの食欲があり、しっかりしていた花が自力で体を起こすことができなくなったのは10月30日の夕方から
台所で肉を茹でる匂いがしても立ち上がりません。
頭をちょっとだけ持ち上げても、コトンと頭を落とし眠っています。
夕方の5時過ぎ、いつものトイレタイムにも立ち上がることができず、オムツの中でオシッコをしていました。
夜、体を起こしてあげるとドッグフードは完食
その後自力で顔を上げ水もしっかりと飲み、寝る前にはトイレシートでオシッコもウンチもちゃんとしました。
10月31日朝
いつもなら母ちゃんが他のワンコ達の世話を始めると、顔を上げきょろきょろと母ちゃんを探す花
でも、この朝は顔を上げることもなく、前日寝たままの格好で横たわっています。
それでも、食欲はしっかりありました。
ゆで卵・ヨーグルト・かぼちゃ・ドッグフード少量をしっかり完食
水は体を支えてあげれば自力で飲めました。
10月31日夜、体に力が入らなくなる
犬用のヒーターで体を温め、食べるものはしっかりと食べた花
お昼には母ちゃんが歩く方向に顔をちょっと向け、水入れを口元までもっていけば、上半身を起こして水を飲むことができました。
でも、夜になると花はとうとう寝返りも打てない、トイレで踏ん張ることもできなくなるほど、体に力が入らなくなったのです。
11月1日、もうすぐ別れの予感がした朝
朝、体全体が硬くなりだし、踏ん張ることもできない花
ウンチもとうとう自力でできなくなりました。
でも食欲だけはあり、朝は大好きな「ゆで卵」と「カボチャ」、そして豆乳ヨーグルトを一口ずつと、ドッグフードを10粒ほど
目にはまだ力があり、母ちゃんが動くほうへとどうにか動かします。
でも、家族にはなんとなくわかっていました。
今日か明日、花が逝ってしまうことを・・・
11月1日、夕方
花の体温がどんどんと下がりだし、体はもう自力でどうすることもできません。
花が少しでも寝心地のいいようにとベッドを作っている最中、急いで帰宅した娘が母ちゃんの代わりに抱っこ
すると、手足をバタバタさせながら必死になって顔を母ちゃんのほうにむける花
娘が思わず「お姉ちゃんじゃ、ダメって言うの・・・」と苦笑いする程バタバタを体を動かします。
11月1日、夜
夜、大好きだった豚バラの薄切り肉を茹でて、口元に持っていくと『ガブッ!!』と口いっぱいに頬張った花
これが最後の食事でした。
夜8時過ぎ、膝の上でじ~と母ちゃんの顔を見つめる花
「花ちゃん、母ちゃん大好きだよ・・・」「花は母ちゃんのこと好き?」と聞きながら、花の顔に頬をスリスリ
すると、まるで最後の力振り絞るかのように、母ちゃんのほっぺたに濡れた鼻をくっつけて、優しくキスをするようにペロッ
そして、この後ぐ~と首が伸び切って、とうとう全身に力が入らなくなりました。
11月1日深夜から11月2日
寝返りもうてず、体が硬くなっていく花
それでも必死に息をして、たま~に思い出さしたように母ちゃんを探す花のために、隣に布団を敷き、花の肉球を触り続けて眠りました。
ゆっくりゆっくりと呼吸をする花の寝息に「あ~今晩は持ち越せるかな・・・」と安心して眠ってしまった母ちゃん
しばらくすると「クぅ~ン」と小さな花の声がします。
寝返りがしたいのかと、抱き上げた瞬間は確かに息をしていました。
でも、そっと寝床に置いた花は、息もなく逝ってしまったのです・・・・
とても静かな最後でした。
きれいなまま旅立ちました
犬は最後が近づくと下痢や嘔吐を繰り返したり、最後には体内の水分を出し切ってしまうようにオシッコが出たりします。
大吉もミルクもそうでした。
でも、花は逝ってしまう半日前まで普通のウンチで、吐きもしませんでした。
おしっこも、紙おむつにほんの少しで出ただけです。
今までずっと涙と目ヤニにですぐにドロドロになってしまっていた目は、体が動かなくなってからはキレイになっていきました。
「来年も花の誕生日にはケーキを注文しないとね」と家族で話していたのが10月27日の夜
一番最初に産んだ小雪の17歳の誕生日に、たっぷりとケーキとお肉を食べ、まるで思いのこすことがないように旅立ちました。
11匹の子犬を産んで皆に幸せを分けてくれた花
最後まで美味しいものを食べた花
いまごろきっと先に逝ってしまった子供達や、大吉・ミルクに会って美味しいものを食べている気がします。
18年と2か月、長生きしてくれてありがとう
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