母ちゃんは毎日老犬達の世話のため寝不足が続いています。
ありがたいことに自宅で仕事をしているので、日中細切れですも眠ることが出来ているのですが、普通に外にお勤めの方が、今の母ちゃんのような状況になってしまったら、
それはそれは大変かもしれません。
犬と暮らすと決めたときに、ある程度は覚悟をしていた老犬の介護
まさか、こんなに寝不足になるとは思ってもみませんでした。
老犬の床ずれを防ぐために2時間おきに寝返りを打たせる
ミックス犬の大吉は先月下旬に入ったころから、自力で立ち、歩くことが出来なくなりました。
本当に時々思い出したように立ち上がることはあっても、踏ん張れなくなった足で歩くことが出来ず、その場で倒れ込んでしまいます。
トイレまでも歩けなくなり、寝返りも打てなくなってしまいました。
今まで使っていたケージに柔らかいマットやタオルケットを敷き詰め、骨がごつごつと出てしまった体が痛くないように工夫をしたのです。
でも、この暑さのせいでしょうか、大吉は敷物をジタバタと前足でめくりあげてしまいます。
そして、汚くなった敷物と、中途半端に下半身にある布たちが気に入らなくって、ウォ~ンウォ~ンと小さな鳴き声で訴えだすのです。
そこで、大吉が大好きな台所に連れて行きゴロリとさせると、冷気で冷えた床が気持ちいいのでしょうか、そのまま何時間も眠ってしまいます。
床で眠る老犬の床ずれを心配する生活
何時間もぐっすり眠ってしまうのはいいのですが、寝返りをうてない状態では床ずれが心配です。
敷物を嫌がるため、硬い床ではさらに床ずれを心配しないといけません。だから2時間おきに体の向きを変えてあげるのです。
頻繁に寝返りをうたせるたびにケージの中に潜り込んでいたのですが、母ちゃんも、ばあちゃんも体中に痣が出来てしまい、ケージを取り外した状態で今は生活をさせています。
認知症の症状が出始めたころ、まだまだ大吉には体力があり部屋中を何週もグルグル歩き回っていました。
ケージの中にいれておけば歩き回らないものの、目が覚めている間はケージを壊し暴れるます。
ケージの中に入れておく、外に好きなだけ出しておく、どちらを選択しても大吉には危険です。
そのためご近所の買い物で家を留守にするのも家族は心配で、いつも大急ぎで帰宅しなくてはいけませんでした。
そんな大吉が体を自力で動かせなくなりました。
老犬が体を自由に動かせなくなったことで、リビングに出しっぱなしでも大丈夫になりました。
老犬が自力で立ち上がれない、体を動かせない状態というのは、嫌な言い方ですが介護で時間に追われてしまう家族にとっては、少し楽になったともいえます。
排泄や寝返りをしたくなると、必死になって家族を呼ぶのです
大吉の体が自由に動かなくなったころから、寝返りや食事や水飲みの補助、排泄の手伝いと、時間を見て家族が手を貸さないといけない事が増えました。
でも、排泄がしたい、体の向きを変えたい、自分の好きな場所に行って眠りたい。
その欲求がすべて消えてしまったわけではなく、一日のうち何回かは、喉を鳴らすような声で自分のしたい事を伝えてくれるのです。
最初の頃は何をしてほしいのかが分かりませんでしたが、だんだん慣れてくると「おしっこがしたい」「寝返りしたい」「水飲みたい」など、要求の区別がつくようになってきます。
老犬の要求吠えは時間関係なしなのです
大吉の要求吠えは、明け方にする時もあれば、真夜中の時もあります。寝返りをさせたばかりでも、首の位置を変えたくって鳴くときもあります。
老犬の大吉が鳴きだせば、たった今眠りに入ったばかりでも、布団の中から這いずって起き上がらないといけなくなるのです。
老犬の世話のためリビングで毎日仮眠状態です
先月までは2階の寝室で眠り、大吉の声がすると世話をしに1階に下りてくる生活でした。
世話が終われば、また寝室に戻りベッドに横になる生活は、たとえ細切れの睡眠でも、それなりに体を休めることはできたのです。
でも、今は大吉の世話が1~2時間おきになり、いちいち寝室に戻るのが面倒になったため、大吉が眠る横に長座布団をおき眠るか、ソファの上で眠るかの生活ですから、毎日ぐっすり眠ることはできません。
普段サプリメントを飲まない私でさえ、飲まないと体が持たないのですから、老犬の介護のために寝不足のまま働いている方は大変だと思います。
老犬の介護、多頭飼いゆえの悩み
確かに大吉の介護は大変になってきています。
でも、大吉だけなら今の状況は耐えることが出来るのです。
一番の問題は、介護される大吉を羨ましく思ってしまった、トイプードル「ミルク爺」の行動が、母ちゃんがほとんど一晩中眠れない理由なのです。
食事も水飲みも、排泄も移動も、すべて母ちゃんの補助がないとできない大吉。
そんな大吉をじっと観察しているミルク爺は、毎晩、ケージの中で吠え、暴れ、母ちゃんに抱っこしてもらうまで止めません。
ミルク爺をケージから出せば出したで、今度は空と風花がミルク爺に嫉妬をし、真夜中にミルクに向かって大吠えをするものですから、ご近所迷惑を考えるとそのままにしておくわけにもいきません。
できるだけ、空と風花にはケージ内で「マテ」をさせ、その間、ミルクの世話と大吉の世話を済ませ、ミルクをハウスに戻すと、空と風花は安心して眠りだすのです。
ミルクの我がままは日によっては一晩中続くこともあり、母ちゃんは一睡もできない日が出てくるのです。
ミルクの我がまま鳴きを止めるためにはケージの外に出すのがベストですが、出せば出したで、空のイライラが増えてしまうためどうにもできない我が家。
オス3匹と風花が母ちゃんの睡眠時間を削る中、花と小雪は関係ないわ~とばかりに白目をむいて眠る姿を見ると、悔しいほど羨ましくなってしまう母ちゃんなのです。
多頭飼いの我が家の犬の介護生活は、まだまだ長く続くでしょう。
体を壊さないように日中うとうと眠りながら仕事をさせていただける環境は、大変ありがたいものの、お客様にはご迷惑をかけてしまっているはず。
接客中にボケた発言をしている時は、頭の中が眠っている証拠ですので、変だな~とおもったら思いっきり指摘していただけると助かります。
wanmama