犬と暮らしていると自然に犬と会話をしてしまうことが多くなるはずです。
散歩をしながら「お天気いいね~」「今日は気持ちのいい日だね」「お友達に会えるかな?」なんて、まるで幼児に話しかけるように、穏やかに話しかけていませんか?
犬と暮らしたことがない人から見れば、ちょっと怪し人にしか見えないでしょう。
でも犬は飼い主と会話することによって、人がどんな気持ちでいるかを理解できるようになるのです。
犬は飼い主の言葉をしっかりと聞き、理解しようとします。
犬は人の言葉の意味を理解できず、言葉の印象で飼い主の気持ちを察知し、行動に移すと考えれれています。
しかし、サセックス大学心理学部のビクトリア・ラクリフ氏とデビッド・レビー氏が研究論文を『Current Biology』に発表した内容を見ると面白いことが解ります。
犬は人間と同じように、人間の言葉を聞いていることが分かりました。
単語や文に対する反応を左脳で、言葉の裏にある感情や、話し手の性別などの情報を右脳で受けているそうです。
犬と人間は、情報を処理するプロセスが非常によく似ていることが研究から分かりました。
もちろん、この結果は、犬が私達の言うことを何でも理解しているという話ではありません。
しかし、犬は私達の話を人間と同じように聞いています。「誰が、どんな気持ちで、何を話しているのか」ということに、注意を向けることが出来るのです。
一緒に暮らしている犬がまるで恋人や子供のように感じるのは、飼い主の言葉を注意深く聞いて、一生懸命に相手の気持ちを理解しようとしているからなんですね。
トイプードルは飼い主の言葉の裏にある心を感じ取ります。
飼い主さんが沢山話しかけてあげると一生懸命に話に聞き、家族の気持ちを理解しようとします。
愛犬に話しかけてあげると、飼い主の言葉を聞き漏らさないように必死になる姿が可愛らしくなり、もっと多くの会話を犬とすることでしょう。
そうなると、犬も飼い主の言葉と一緒に飼い主の気持ちを察知し、それに合わせて行動をします。
例えば、「おいで!」とトイプードルに声を掛けます。
飼い主が嬉しそうなときには、パ~と明るい表情で走ってきます。
飼い主の気持ちが沈んでいる時には、心配そうな表情で近づいてきます。
飼い主に怒りの気持ちがあるときは、警戒した表情でやってきます。
同じ言葉でも犬が違う表情や仕草を見せたときには、飼い主は自分の心の中にある何かを愛犬が感じ取っていると思っても間違いないでしょう。
犬は飼い主の気持ちを敏感に察知し吠えることもある
飼い主の言葉や表情から気持ちを敏感に察知できるトイプードルは、家族が苦手な人にあったりすると、相手に吠えたり威嚇を始めることがあります。
我が家のミルクは母ちゃんと子供達が喧嘩を始めると、必ず子供達に吠えながら向かっていきました。
風花は母ちゃんが苦手な人が帰ってくると、必ずその人の前で吐いたり、オシッコをしたりしました。
人はキライな相手にたいして取り繕うとしますが、犬はその微妙な気持ちを察知し、飼い主のために行動しようとします。
犬の前では愛想笑いなんてしていてもバレバレになってしまいますね。
まとめ
犬はどんなに知能が高い犬でも、なにもしない状態では飼い主の言葉の意味や気持ちを察する能力は伸びていきません。
相手の表情と言葉の組み合わせで、様々な状況を理解する力をつけていくのですから、トイプードルとの会話を沢山楽しむことは、とても大切ですね。