我が家の黒トイプードルの空は6歳になってもタオルや毛布を口いっぱいに入れて、ハミハミ、チュパチュパしながら、前足でふみふみしています。
まるで、母犬のオッパイに吸いついている子犬のようなしぐさで、可愛くってしかたがないんですけど、実はこの行動、犬の心の病気なんだそうです。
犬が毛布を吸う「ブランケットサッキング」は早期離乳も原因の一つ
犬がタオルや毛布を吸う行為は「ブランケットサッキング」「ウールサッキング」という名前がついています。
この行為、飼い主としては困った仕草でもあり、可愛らしい仕草でもあるのですが、じつは心の病気「強迫性障害」なんです。
はっきりとした原因は分かってはいないそうですが、遺伝的理由や早期離乳・ストレスなどが原因といわれています。
好発品種の犬はドーベルマン、ワイマラナー、ダックスフンドで、体の大きなドーベルマンやワイマラナーにチュパチュパするこが多いのには驚きます。
トイプードルは好発品種でないことから、早期離乳やストレスが大きな原因でしょう。
トイプードルの可愛らしい仕草も危険があります。
うっとりとした目つきで毛布やタオルを吸う仕草は、人間の子供であれば、指しゃぶり、爪かみ、タオル吸いと同じと考えれば、淋しさや、不安から吸っているのは理解できるはずです。
ただ吸っているだけならタオルや毛布がよだれでベタベタになって臭うぐらいで済みます。
でも、なかには段々吸う力が強くなり、そこから噛みだして食べ癖がついてしまうワンちゃんもいます。
毛布など食べてはいけないものを食べ、腸閉塞を起こしてしまう犬もいますので、愛犬の吸い方によっては注意も必要です。
犬はタオルや毛布を沢山口の中に入れていませんか?
空が毛布やタオルを吸っている仕草は可愛いんですが、口いっぱいに布地を入れたまま眠ってしまうため、寝たのをみて、そっと口から抜きます。
口の中から出てくる毛布やタオルは、ものすごい量なんです!
こんなに口の中に入れたら「オエッ」となるよな~と思う量です。
もしも、この量を少しずつ噛んでお腹の中に入っていたら危険な事がわかります。
タオルや毛布を吸う癖を治す方法
運動不足が原因で吸う癖があるのなら、いつもより散歩の時間を増やしたり、遊んであげる時間を増やしてみましょう。
大好きな毛布やタオルを目につく場所に置いておかないことも大事です。
ショック療法として、吸い付きだしたら大きな音を立てて、チュパチュパするのは嫌な事と覚えさせる方法もあります。
黒トイプードル空がチュパチュパするタイミング
空がチュパチュパするのは、ほとんどがストレスによるものです。
- 白トイプードル「ミルク」に叱られたとき
- 母ちゃんが他の犬をかまっているとき
- 掃除機の音が聞こえだしたとき
- 眠くなったときも
かなりの速さでチュパチュパ、ふみふみしています。
そんな黒トイプー空の一番変な行動は、眠くなると母ちゃんの足元でチュパチュパを始めるのです。
眠くなると母ちゃんの横に来て、ウルウルとした目つきでグズグズと鳴きだし、無視をしているとタオルや毛布をひきづって持ってきます。
母ちゃんの膝にかかった布地を、母ちゃんの足元でチュパチュパするこだわりは、まるで母犬のオッパイの位置にこだわる子犬のようです。
なかなか治らない黒トイプー空のこの癖は、多頭飼い生活によるストレスや、母犬から早く引き離されたものであれば、治すことはなかなか大変です。
ハウスに入って留守番の時にはタオルや毛布を吸っていませんので、完全に母ちゃんへの依存からこの行動を止められないようです。
どうしようもないので、表情がもうろうとした頃を見計らい、口から布地を取り出すしかありません。
口からそっと出しているのですが、それでも眠っている犬っていうのは、どれだけ緊張感がないのやら・・・ちょっとだけ心配になってしまいます。