16歳の白トイプードルのミルクは、今日も朝からリビングを落ち着かない様子でウロウロと歩いています。
コタツの中に潜り込んだと思えば、すぐ出てウロウロ
ウロウロしているかと思えば、立ち上がって家族の背中にべったりくっつき
くっついていたかと思えば、他のトイプードル達が寝ている体の上を踏んで歩き
踏まれたトイプー達がミルクに吠えて怒られても、ぽけーとしています。
何事にも反応が鈍くなってきたミルク
人間でいえば80歳という年齢をからすれば当然のことかもしれません。
尻尾が下がりっぱなしの猫背な老犬
パピー時代の栄養不足が原因なのか、他の犬達よりも早くから背中が湾曲していました。
歩幅も大きく出すことがなく、チョコチョコと歩きまわるのです。
もともと軽く湾曲していた背中が、この夏を過ぎるころから更に曲がってしまい、背中を丸めて歩くおじいちゃんのようです。
そして、背中がグッと曲がりだしたころから、尻尾は完全に下がったままです。
嬉しい事があると、尻尾を細かくフルフルとさせていた可愛らしい仕草は、今は見ることが出来ません。
下を向きっぱなしになった尻尾を、時々ぽんぽんとさせるだけです。
犬にとって尻尾は感情表現を表すための大切な役割なのに、老犬になって尻尾が下がったままでは何を考えてるのか読み取るのは難しくなってきたからでしょうか?
チョコチョコと歩いているだけで、他のトイプードル達に怒られてしまうことが増えてきました。
老犬の足腰が弱くなることで起きる背中の曲がり
老犬になり、足腰が弱ってくると後足に力が入らなくなり腰の位置が下がります。
腰の位置が下がってしまうことで、今度は尻尾が下がったままになります。
腰の位置が下がり、尻尾を下げたままに状態になると、前足に力が入りにくくなりだします。
犬は身体のバランスを取るために頭を下げだし、人間でいえば猫背のように背中が湾曲しだしてしまうのです。
老犬の背中の曲がりを遅らせるために家族が出来ること
犬も人も体の老化は個体差があります。
老化が体にハッキリと見てわかるようになってから、慌ててどうにかしようとしても実は難しいのです。
犬は人よりも速いスピードで年を取っていきます。
そのため、まだまだ元気!と思っている頃から将来のことを考えておかないといけません。
・足腰を鍛えおく
散歩や軽い運動など、元気なうちからしておく必要があります。
また、老犬になってからも、犬の歩く速度に合わせて歩いてあげることも筋肉の低下を緩やかにするためには必要です。
・マッサージをする
散歩をすることが難しくなってきた老犬には、体の血行を良くするためのマッサージも効果があります。
我が家のミックス犬大吉も、外の散歩は無理になった後もマッサージを続けていたおかげだったのでしょうか?
かなりぎりぎりまで自力で排せつすることが出来ました。
・部屋の中を自由に歩きまわれるようにしておく
老犬になり、足腰が弱くなると少しの段差でも歩くのを止めてしまう犬もいます。
室内のトイレや水飲み場など、犬がいつも歩くコースには障害となるものは置かないように気をつけましょう
・良質なタンパク質を摂取する
老犬になるとタンパク質の消化が悪くなるからと避ける方も多いのですが、筋肉を作るためにはタンパク質を減らしてしまうのはおススメできません。
消化のよい、良質なタンパク質を摂取することは大切な事です。
背中が曲がってもひたすら室内を歩きまわる犬
尻尾が下がり、背中が曲がった状態でもウロウロと動き回るミルク
しかも、母ちゃんへの執着も大きくなってきているため、後ろにくっついて歩きまわるため気をつけないといけません。
母ちゃんがトイレに入るときも、こっそり一緒について歩き、トイレの便座下で座り込んでいたり
テーブルの下でグルグルと回っているうちに、どっちに行っていいかわからなくなり、名前を呼んでも違う方向に向かって歩いて行きます。
背中が曲がって、室内を徘徊している間は「まだ自力で動ける!」そう思えばいいことでしょう。
でも玄関に向かってまっすぐ歩き、三和土の上に転がり落ちるのだけは注意が必要になってきた我が家です。