1月2日、我が家のボス犬「ミルク」が17歳で虹の橋を渡りました。
最後までしっかりとしていたミルクは、家族の見守る中、本当に穏やかに逝ってしまいました。
犬の17歳は人間の年齢にすると84歳
老衰で日ごと弱々しくなっていった老犬が逝く日が近づいていることを家族はわかっていました。
老犬との穏やかな時間、穏やかな最後
思い残すことがないような最後の別れでも辛いものです。
いつかは来る最後のお別れ
命あるものはいつかは別れの時がきます。
犬の一生は人よりも短く、今あなたと暮らす可愛いワンコも、あっという間に成犬になり、そしてあっという間に老犬になっていきます。
今、あなたの目の前でクルクルと動き回る小さな命も、あなたといつかはお別れをする日が必ずやってきます。
大切な大切な家族を亡くすということを今あなたは考えられないかもしれません。
でも、いつかは必ずその日がやってきます。
その別れは病死かもしれません。事故死かもしれません。老衰かもしれません。
どんな別れ方にしても、家族には大きな悲しみが待っています。
でも、飼い主として最後に愛犬にしてあげなければいけないことがあります。
「家族になってくれてありがとう」
「幸せな時間をありがとう」
愛犬に感謝の気持ちを持ちながら、犬がちゃんと虹の橋を渡れるようにしてあげないといけません。
犬が亡くなった時、あなたがどうすればいいのかご説明したいと思います。
死後硬直が始まる前にしておくこと
愛犬が亡くなった後、いつまでも抱きしめていたい気持ちになります。
でも、犬の体は私たちが思っているよりも早く死後硬直が始まります。
手足、腹部、頭部の順に硬直が広がるため、そのままにしておくと手足がつぱったままになってしまい、棺に収まらなくなってしまいます。
硬直が始まる前に瞼を閉じてあげてください。
手足を優しく胸のほうに折り曲げてあげてください。
もしも死後硬直が始まってしまった場合には、関節が外れてしまう恐れがありますので無理に折り曲げないでください
愛犬の体をきれいに清めてあげてください
犬が亡くなると、排泄物や口から体液が出てくることがあります。
亡くなった犬の体の下に新聞紙、ペットシートを敷きつめ、出てきた排泄物や体液をくるんで捨ててください。
その後、愛犬がきれいな状態で虹の橋を渡れるように、体をきれいに清めてあげましょう。
最後のシャンプーをしてあげたいなら、洗い流さないドライシャンプーを使ってあげてください。
私は必ずブラッシングで毛並みを整え、排泄物で汚れた肛門回りや、おちんちんまわりを濡れたガーゼで拭き、乾いたタオルで全身を拭いてあげます。
最後に涙を流すワンちゃんもいますので、目元、口元もきれいにしてあげます。
タオルや毛布で体をくるんであげてください
きれいにしてあげたワンちゃんを、タオルや毛布などでくるんであげてください。
犬の死後、体温が低下しだすと生前体に寄生していたノミやダニが飛び出すことがあります。
また、体液がにじみ出ることもあるので、しばらくしたらタオルや毛布を変えてあげてください。
このとき、もう一度体を清めてあげるといいでしょう。
棺を用意します
棺は愛犬の体の大きさに合った段ボールや木箱をなどで大丈夫です。
棺の底に新聞紙、ペットシート、ビニール袋などを敷きます。
愛犬の体を冷やしてください
その上に保冷剤や氷、ドライアイスを敷き詰め、その上にさらに新聞紙、ペットシーツ、バスタオルなどを敷き詰めてください。
これは愛犬の体から体液が出て棺を汚さないための準備です。
棺の準備ができたら、タオルなどで包んだ愛犬をそっと納棺してください。
その後、直射日光のあたらない涼しい場所で安置します。
外気が触れると遺体の腐敗が進むため、エアコンの風などあたらない場所に安置してあげてください。
火葬・葬儀をどうするか決め、手配をする
ペットの火葬も、公共機関でお願いするか、民間業者にお願いすするかを決めないといけません。
最近ではペットの葬儀もいろいろと選べるようになりました。
家族がどう愛犬とお別れをしたいかによっても最後のお別れをどうするかが変わってきますので、必ず家族と一緒に考えてください。
最後のお別れをしっかりしましょう
愛犬の納棺が終わり、葬儀が始まるまでの間は、大切な愛犬と一緒に過ごせる最後の時間です。
愛犬が大好きだったもの、思い出のあるものを選び棺に一緒に入れてあげてください。
ただし、金属やプラスチックなどの製品は火葬できないため注意が必要です。
小さな祭壇を作りお線香をあげる
家族で楽しかった思い出話をしてあげる
親しかったワンちゃんと最後のお別れをさせてあげる
大切なワンちゃんが虹の橋を渡るときに、思い出を沢山抱えて旅立てるように、しっかりと最後の別れの時を過ごしてあげてください。